講話 ・ 式辞

2022年4月の記事一覧

百試千改

 102回目の開校記念日で休業日だった4月15日(金)に、『吟ずる者たち』という映画を見てきました。

 日本酒造りが盛んな広島で、初めて吟醸酒を造った杜氏の手記などに影響を受け、家業の酒蔵を継ごうと決意する女性を描いたヒューマンドラマです。主人公の明日香は、日本で初めて軟水醸造法を確立し、吟醸醸造の父と呼ばれた三浦仙三郎(主人公の先祖にあたる)の手記を読み、彼が明治初期に苦労をして酒造りに挑んだことを知ります。映画は、仙三郎の生きる明治時代と主人公が生きる令和の二つの時間軸で展開し、日本酒造りへの想いをつなぐ人々の姿を丹念に描いています。
 映画を見終えて、今の時代に通じるメッセージを強く感じました。何かと耐えなければいけない事が多い時代です。ただ立ち止まっているのではなく、次に飛び立てるようになった時のために、今は百回試して千回改める「百試千改」の気持ちで必死に耐え忍ぶ。その尊さと強さをこの映画から教わりました。どんなに辛く大変な時でも、自分の道を切り開いていく強さを持った主人公の姿から、たくさんのエネルギーと勇気をもらいました。
 明日から一斉委員会や部活動一斉ミーティングなど、学校生活をより豊かなものにするために欠かせないイベントが続きます。1年次生の皆さんは入部する部活動をもう決めたでしょうか?たった3年間しかない高校生活です。「百試千改」を実践して自身を鍛え成長させる場を、学校生活の中で見出して欲しいと思います。

 

百試千改(ひゃくしせんかい)
「百回試して、千回改めよう」という意味。諦めず1つの物事を追求していく精神。