2022年6月の記事一覧
養蚕資料室より 番外編
前回の記事で報告済みの繭を作り終えた蚕たちは、冷凍されてしまいました。
本校では蚕の他にも鶏や小動物などたくさんの命を教材にして扱います。
亡くなった命を悼むために、有志の生徒たちが動物慰霊碑を建立しました。
・蚕の大好きな桑の葉と花を供えて蚕たちの冥福を祈りました。
・植木鉢を台にして、主にコンクリートで制作しました。
総合的な探究の時間②
今日は3年次生の「総探」のうち、「バイオテクノロジー」と「食品」の分野にお邪魔しました。
農業科の先生方が指導する「総合的な探究の時間」は分野ごとに分かれており、
他にも「野菜」や「飼育」、「作物」などがあります。
〇バイオテクノロジー
ある生徒は、植物の葉の色の違う部分(ふ入り部)の細胞培養を行い、
通常の色の部分を培養した場合との違いを調べていました。
・準備中の生徒とふ入り植物
他の生徒は根・茎・葉から植物を再生させた場合のそれぞれの違いを調べていました。
適切な培地(培養するための成分を寒天で固めたもの)を作るところから実験を行っていました。
・培地の調整中です
〇食品
ある生徒は、小麦粉に代わる製菓材料の調査と、レシピの制作を行っていました。
実際に作ったのちに評価を行います。
他の生徒は、香りを変えたカスタードクリームの開発を行っていました。
通常カスタードクリームに使用されているバニラの香りを別の香りに置き換えて新しいクリームを作るそうです。
・今日は1学期のまとめと2学期の計画立案を行っていました。
令和4年度 FFJ意見・プロジェクト発表会
6月28日(火)に
学校農業クラブ(FFJ)のプロジェクト発表・意見発表県大会が深谷市民文化会館で開催されました。
学校農業クラブは農業の授業を行っている高校生が加入する全国組織で
主に各校で行われている研究や学習成果を発表する場として競技会や発表会を開催しています。
今回は生徒が学習や日々の生活で感じている意見を発表する「意見発表」と
各校のクラブ員が行っている研究成果を発表する「プロジェクト発表」が開催されました。
本校FFJは運営校として大会に参加し、会がスムーズに行われるよう頑張りました。
・開会式の様子
・本校が運営した意見発表(Ⅱ・Ⅲ類)会場
養蚕資料室より⑤
蔟に移動し、繭を作り始めてから1週間程度がたちました。
蚕たちは繭を作り終え、蛹となって眠っています。
蛹になった蚕たちは、残念ながら羽化することはありません。
羽化した成虫は外に出るために繭に穴をあけてしまい、繭が利用できなくなってしまいます。
また、繁殖させたとしても、そこからよい繭を作る個体は生まれてきません。
今日は完成した繭を蔟から外す「繭かき」の作業を行いました。
本来はこのあと繭を茹で、柔らかくして糸を取りますが本校では冷凍後に乾燥させて保管しています。
・空になった蔟と繭を取る繭かき台
・冷凍された繭
総合的な探究の時間
本校の生徒全員が、2・3年次に「総合的な探究の時間」を履修します。
「探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通してよりよく課題を解決し、
自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成する」ことを目標に設置された科目です。
ペーパーテストは行わず
生徒自らが自分の興味のある分野について問いを立て
調査や研究を通じて学びを深め、レポート提出と研究発表を行います。
今日は、3年次生社会科の「総探」にお邪魔しました。
生徒はそれぞれ独自のテーマで調査活動を行っていました。
〇ある生徒は、川越のお祭りと特産品について文化背景を調査しています。
街ぐるみのお祭りと神社で行われる祭事についても併行して調べています。
〇別の生徒は、城郭についての調査と海外と日本の比較を行っていました。
お気に入りのお城は、イギリスの「カーナーヴォン城」だそうです。
主体的な学びの成果が、今後楽しみです。