講話 ・ 式辞

2020年12月の記事一覧

令和2年度第2学期終業式 講話

校長講話(放送による)

令和2年12月24日(木)

 

令和2年度第2学期終業式 講話

 

 はじめに、21日から行われていた「総芸祭」の企画、準備、運営に当たってくれた生徒会本部役員を中心とする生徒の皆さん。お疲れ様でした。限られた条件下でのパフィーマンスでしたが、このような機会を持つことができたことに、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 今日は、三つの話しをさせてください。

 一つ目は、一昨日行われた成績会議についてです。

 今年はコロナ禍の中で例年より長い2学期を過ごしました。学校全体の成績優良者は96人(13.5%)、欠点保持者は43人(6.0%)。1学期と比べて成績優良者は11人減り、欠点保持者は16人増えました。努力をして良い結果を残した生徒がいる反面、「どうしてこんな状況になるの?」と残念に思う場面が、学期後半にありました。成績不良者に欠点が付いた背景には、①遅刻・欠席が多い、②課題などの提出物を出してない、③考査に向けて十分な勉強をしていない、などの気のゆるみがあります。大変もったいないことだと思います。3学期は、皆さんの力でしっかりと締めくくってください。

 二つ目は「犬と私の10の約束」という映画の話しです。

 3年次生と昼休みに面談をしていて、動物好きで、将来動物とかかわる仕事に就きたいと考えている生徒が多いことに驚かされました。1・2年次生の中にも、動物のことを学ぶために飼育関係の授業を選択しようと考えている人がいると思います。私の家には愛犬がいて、朝の散歩は私の仕事です。映画の内容を簡単に説明すると、あるお母さんが病気で入院したことをきっかけに14歳になる主人公の少女は子犬を飼うことになります。その時お母さんから犬を飼うときの10の約束を教えてもらいます。その後間もなくお母さんは亡くなり、その悲しみを乗り越えて犬と一緒に成長する少女の様子が描かれています。

 犬との約束は次の10個です。犬や他のペットを飼っている人は、そのペットを想像しながら聞いてください。

① 私と気長につきあってください。

② 私を信じてください。それだけで私は幸せです。

③ 私にも心があることを忘れないでください。

④ 言うことをきかないときは理由があります。

⑤ 私にたくさん話しかけてください。

   人のことばは話せないけど、わかっています。

⑥ 私をたたかないで。本気になったら私のほうが強いことを忘れないで。

➆ 私が年を取っても、仲良くしてください。

⑧ 私は十年くらいしか生きられません。

   だからできるだけ私と一緒にいてください。

⑨ あなたには学校もあるし友だちもいます。でも私にはあなたしかいません。

⑩ 私が死ぬとき、お願いです、そばにいてください。

   どうか覚えていてください。私がずっとあなたを愛していたことを。

  どれも意味深い約束ですね。

 犬の立場から、飼い主にしてほしいと願う事柄を列挙した作者不詳の短篇詩「犬の十戒」をヒントに生まれたのが、「犬と私の10の約束」という物語です。

 かわいい子犬に夢中になり、はじめは約束を守っていた主人公ですが、年を重ね、仕事や恋に忙しくなり、「犬がいると旅行にも行けない」といって、犬に対して冷たく当たるようになります。ありがちな話です。

 しかし、この犬を久しぶりに抱き上げてみると、体は小さく、軽くなっていることに主人公は気づきました。この時、母との約束を思い出し、犬と一緒にいられる時間が残り少なくなっていることを悟るのです。犬が亡くなるときに、主人公はこの約束が守れていたかどうかを振り返ります。そして、もっと大切にしてあげればよかったと後悔するのです。

 この映画のように、私たちは長い時間一緒に生活していると、その状況が永遠に続くものと錯覚しがちです。しかし、そのようなことは実際にはあり得ないのです。犬や他のペットだけでなく、人の場合も同じです。どんなに大切な人ともいつかはお別れする時が来きます。この中にも、今年大切な人を亡くされ人がいると思います。今の状況を当たり前と思わずに、自分を支えてくれている人やものに対して、感謝の気持ちを持ち続ける人間でありたいものです。

 最後に、新型コロナウイルス感染拡大に伴う皆さんへのお願いです。

 新型コロナウイルスの新規感染者は昨日午後10時の段階で3,267人。このうち埼玉県では230人。いずれも過去最多を更新しました。22日の生徒会役員補欠選挙の際にもお話ししましたが、①不要不急の外出を控えること、②手指消毒やマスクの着用、三密を避けるなどの感染防止対策を徹底すること、③飲食や発声を伴う場面での感染リスクが高いことから、そのような場面では細心の注意を払うこと、を改めてお願いします。

 また、感染拡大を抑えるためには、人の移動を止めることが最も有効な手段であることから、部活動については明日25日から1月17日(日)まで停止。授業等については1月8日(金)の始業式から15日(金)までの期間登校時刻を一時間繰り下げるとともに、40分の短縮授業を実施します。詳細については、この後担任の先生が通知を使って説明します。

 埼玉県として慎重に現状分析を行った上で、昨日行われた新型コロナウイルス対策本部会議での決定です。皆さんには我慢を強いるばかりで大変申し訳ないのですが、感染拡大に伴い苦しむ人たちをこれ以上出さないために、ご理解とご協力をお願いします。

 長くなりました。皆さん一人一人が今何をなすべきか、どう行動することが社会や学校、家族や自分のためになるのか。直面する現実と向き合い、考えてみてください。

 早いもので、今年もあと1週間で終わります。健康に留意し、どうかよいお年をお迎えください。

 

参考

「犬と私の10の約束」

平成20年(2008年)3月公開 原作:川口 晴「犬と私の10の約束」文春文庫

 

防災避難訓練を終えて

校長講話(放送による)

令和2年12月23日(水)

 

防災避難訓練を終えて

はじめに

 今日の訓練に、皆さんはどのような意識を持って参加しましたか?

 9年前の3月に発生した東日本大震災以降、火山の噴火や地殻変動など、地球規模で大きな自然災害が多発しています。また、異常気象に起因する大型台風やゲリラ豪雨、干ばつや森林火災、竜巻や季節外れの大雪など、私たちの暮らしを豊かにしてくれるはずの自然が突然牙をむく。これまでの経験が通用しない事態が、世界各地で起こっています。

 防災避難訓練は、予想もしない事態が起きた時のことを想定し、あらかじめ体験しておく大切な学習活動です。

1 地震発生時に取るべき行動

 地震が起きた際には、慌てない、身の安全を確保する。この二つが最も大切です。緊急地震速報や揺れを感じたら、①ドロップ:まずは姿勢を低くする、②カバー:頭を守る、③ホールドオン:動かない。地震の揺れはそう長く続きません。右往左往したり、SNSに憶測で不確かな情報を書き込んだりせずに、まずは身の安全を確保し、揺れが収まったら周囲の安全を確認し、冷静に次の行動、避難をしてください。

この、「ドロップ、カバー、ホールドオン」の訓練は、「シェイクアウト」と呼ばれ、世界中で行われています。

2 火災発生時に取るべき行動

 火災発生時には、「通報」「初期消火」「避難」の順に行動することが基本です。しかし、状況によっては優先順位が異なりますので、逃げ遅れないように冷静な判断を心がけましょう。

 次に、安全に非難するための7つのポイントです。①天井に火が燃え移ったら即避難、②高齢者、子ども、病人を優先する、③服装などにこだわらずできるだけ早く非難する、④ためらいは禁物、一気に走り抜ける、⑤煙の中を逃げる時にはできるだけ姿勢を低くする、⑥いったん逃げ出したら、再び中には戻らない、⑦逃げ遅れた人がいたら消防隊にすぐ知らせる。

 もしもの時の備えとして、心の片隅にインプットしておいてください。

おわりに

 今回の訓練は地震発生から火災の発生までを想定したものでしたが、これまでに起こった災害の教訓を大切にして、危機管理能力をさらに高めてください。毎年のように大規模災害が発生する昨今、いつ県内で災害が発生してもおかしくありません。新型コロナウイルスの感染リスクに向き合わねばならない今だからこそ、事前の備えを怠らないようにしていきましょう。

東日本大震災

 2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による災害及びこれに伴う福島第一原子力発電所事故に起因する災害でした。東日本各地での大きな揺れや大津波、火災等により、12都道県で2万2千人余の死者(震災関連死を含む)が出ました。多くの行方不明者が発生し、これは明治以降の日本の地震被害としては関東大震災、明治三陸地震に次ぐ規模となりました。沿岸部の街を津波が破壊し尽くす様子や、福島第一原子力発電所におけるメルトダウン発生は、地球規模で大きな衝撃を与えました。本校では震災直後からボランティア活動を開始し、毎年生徒有志が被災地を訪れ、「微力だけども無力ではない」を合言葉に奉仕活動を行っています。

生徒会本部役員補欠選挙に向けて

校長あいさつ(放送による)

令和2年12月21日(月)

生徒会本部役員補欠選挙に向けて

 

はじめに

 今日は一年で昼の時間が最も短い冬至です。2学期も残すところ5日となました。 先週から寒波が到来して想定外の大雪に見舞われ、大きな被害が出ている地域もあります。

 新型コロナウイルスの感染状況も依然として拡大傾向にあり、年末年始の医療提供体制の逼迫が懸念されています。国においては12月28日から新年1月11日まで、観光支援事業「GoToトラベル」を全国で一時停止するとの方針が示されました。引き続き、感染防止のための取組をしっかり続けていかなければなりません。

1 冬休み中の新型コロナウイルス感染防止の徹底

 昨日12月20日の県内新規陽性者は161人で、全国ではここ3週間で5万人増加しており、感染拡大のペースは加速しています。県内の公立小中学校、高校、特別支援学校では、連日10校以上の学校から児童生徒及び教職員の感染者が出ているとの報道もあります。先日も「年末年始の感染防止対策の徹底について」通知でお願いをしたところですが、あらためてそのポイントを確認します。

(1)家庭内における感染防止対策の徹底

  〇規則正しい生活  〇毎朝の検温、健康観察の実施

  〇手洗い、手指消毒の徹底  〇マスクの着用

  〇家庭における換気の励行  〇家族以外との不要不急の外出等の自粛

(2)冬休み開始日から1月3日までの部活動の中止

(3)年末年始の行動に関する注意

  〇外食・会食、帰省、初詣など大勢の人と接する機会を極力控える

 1年の締めくくりの3学期を円滑にスタートさせるためにはこの冬休みの過ごし方が重要です。ご理解とご協力をお願いします。

2 生徒会活動への関心を持つ

 次に、本日の補欠選挙についてです。最近はどの学校にも同じような現象が少なからずあるようですが、高校生になると生徒会役員の引き受け手が少ないと聞きます。私の高校時代には立候補する人が大勢いました。当時のことを思うとなんとも寂しさを禁じえませんが、社会の変化、興味関心の多様化を思えば、やむを得ないことなのかもしれません。

 それだけに、多様な考え方を持ち個性豊かな川総生をリードすることになった浅賀さんをはじめとする新役員の皆さん、並びに新たに立候補してくれた人たちにも、これから予期せぬ苦労も多々あると思います。学校としてできるだけの支援をしていきます。生徒会新執行部の健闘を期待するとともに、学校を代表する立場として心から応援しています。

 そこで、皆さんへのお願いです。何かを成し遂げることは困難を伴うことです。コロナ禍の中でようやく実現に漕ぎつけた「総映祭」や「体育菜」は、皆さんの英知と努力で成功裡に終えることができました。また、今日からから23日まで「総芸祭」も始まります。他人がすることを傍観したり、無責任に批判したりするのは簡単です。ましてや700人以上の生徒諸君の異なる考えを調整し、それを一つのまとめることは大変なことだと思います。どのような問題にも、誠実に、多角的な視点を持ち、一つ一つ丁寧な議論を積み重ね、成果が上がるよう皆で協力していきましょう。

 以上です。

 

生徒会・FFJ(学校農業クラブ連盟)本部役員選挙に向けて

校長あいさつ(放送による)
令和2年11月30日(月)

 

生徒会・FFJ(学校農業クラブ連盟)本部役員選挙に向けて

 

 多忙に取り紛れ、更新がしばらく止まっていたメッセージの発信を再開します。駄文ですが、ご一読いただければ幸いです。 
はじめに
 ここで任期を終える令和2年度前期生徒会役員及びFFJ本部役員の皆さん。これまでに経験したことのない厳しい状況下で、全校生徒のリーダーとして様々な行事や活動をけん引していただき、本当にありがとうございました。実施できなかった行事や競技会、形を変えてようやく実施にこぎつけた「総映祭」や「体育祭」など、苦しい時にこそ柔軟な発想と行動力を発揮し、心に残る行事を実現してくれました。
 この場をお借りして、あらためてお礼を申し上げます。
 さて、令和2年度後期生徒会役員及びFFJ本部役員、令和3年度前期生徒会役員及びFFJ本部役員を決める今回の選挙には併せて9名の有志が立候補し、信任投票を実施することとなりました。
 突然ですが、候補者の皆さん全員に質問します。
 ① あなたはなぜ役員に立候補したのですか。
 ② あなたは、川越総合高校をどんな学校にしたいですか。また、それぞれの活動を、どのようにし 
        て全生徒が身近に感じるよう活性化させますか?
 ③ 川総をあなたの目指す学校にするために、役員としてどのようなことに取り組みますか?
 ④ 来年10月31日にウエスタ川越や本校を会場に行われる全国産業教育フェアにおいて、ホスト校 
   として、他県からおいでいただく高校生とどんな交流をしたいと考えていますか?その取り組み
       を実行するために、どのようなプランを持っていますか?
 投票する生徒の皆さんは、これらの質問にしっかりと答えられる候補者を選んでください。なぜなら、それぞれの役員は、これまでの実績が示すように、本校のリーダーになるからです。リーダーには、誰にも負けない川総を愛する気持ち、困難な課題にチャレンジするタフな精神力、人前で物事をわかりやすく表現する力、多くの人を動かす力などが必要です。候補者の演説を聴いて、皆さんのリーダーにふさわしい人かどうかを選ぶ眼を養う機会にしてください。
むすびに
 総会の時にもお話ししましたが、再度のお願いです。学校があなたに何をしてくれるのかを待つばかりではなく、あなたが学校のために何ができるのかを考えてください。生徒会やFFJがあなたのために何をしてくれるのかを待つのではなく、あなたが学校のために何ができるのかを考えてください。
 先生、生徒、保護者、地域の皆さんがそのような考えを持っていれば、必ず川総はこれまで以上に素晴らしい学校になるはずです。生徒会・FFJそれぞれの活動がさらに発展し、飛躍することを心から願っています。