講話 ・ 式辞

2014年3月の記事一覧

会議・研修  第3学期 終業式 あいさつ   〔 平成26年 3月 24日 〕

 皆さんおはようございます。
 先日、3年次生を送り出したばかりですが、早いものでもう終業式を迎えました。 土曜日には、東日本大震災復興チャリティーとして、ドキュメンタリー映画 「うたごころ」 の上映会が川越市市民会館で行われました。 当日の運営では、本校の生徒会を中心にボランティア活動を行ってくれました。 活動に参加した生徒のみなさん、お疲れ様でした。
 一年は早いもので、今日で一年間の教育活動が終わります。 皆さんにとっては、どんな一年でしたか。 目標を達成できたこと、失敗したこと、楽しかったこと、辛かったことなどをそれぞれ、この機会にじっくりと振り返り、次にどうするかを考えることが大切です。
 1年次生は、この一年ですっかり高校生らしくなりました。 皆勤の生徒が約80名おり、規律ある学校生活を送った生徒が多いと思います。これからはキャリアプランをベースに、それを具体化したり実行していってほしいと思います。
 2年次生は、文化祭をはじめ校内行事のすべての面で中核としての役割を努めてくれました。 残念ながら、中だるみをしてしまった生徒もいましたが、その人達は軌道修正をしてほしいと思います。 これからは、自分の進路実現に向けて、悔いのない生活を送って下さい。
 さて、皆さんは京都の大徳寺というお寺を知っていますか。 大仙院の石庭としても有名ですが、修学旅行等で行った人もいると思います。 この大仙院の玄関前には、「今こそ出発点」 として次のような言葉が掲示されています。
     人生とは毎日が訓練である
     わたくし自身の訓練の場である
     失敗もできる訓練の場である
     生きているを喜ぶ訓練の場である
     今この幸せを喜ぶこともなく いつどこで幸せになれるか この喜びをもとに全力で進めよう
     わたくし自身の将来は 今この瞬間ここにある 今ここで頑張らずにいつ頑張る
この言葉は、大徳寺大仙院住職の尾関宗園氏が話しをして、自分自身に課していることだそうです。
 学校も人生の訓練の有効な場です。 勉強を自分から進んで行うこと、仲間との人間関係を豊かにすること、体を鍛え心を健康に保つことなど、いずれも自分の将来の礎となるものです。 私たちは 「学び」 をとおして向上しようとする意欲を失ってはならないのです。 この意欲をなくせば、現代社会において自分が進むべき方向を見失ってしまいます。
 時間は皆さんを待ってはくれません。 何となくこの春休みを過ごすのではなく、一人ひとりがしっかりと一年間を反省し、自分なりの評価を出してみてください。 特に、今年度、悔いを残した人は、自分の考えに甘さはありませんでしたか。 是非、自分を厳しく見つめ直してください。
 明日からいよいよ春休みとなります。 何といってもまず、健康に留意して過ごしてくだい。 そして、新しい年度を迎えるための心の準備も忘れないでください。 全員揃って素晴らしい新学期のスタートが切れることを期待しています。

学校  卒業証書授与式 式辞   〔 平成26年 3月 15日 〕

     式 辞
  校庭の木々の芽吹きにも春の訪れが感じられる今日、この佳き日に PTA会長 田中あきえ様、同窓会会長 大野松茂様、育英会会長 古寺五一様、後援会会長 諸口高男様 をはじめとする御来賓の皆様並びに多数の保護者の皆様方の御臨席を賜り、ここに 平成25年度 埼玉県立川越総合高等学校卒業証書授与式を盛大に挙行できますことは、本校にとりましてこの上もない喜びでございます。 御臨席を賜りました皆様方に厚く御礼を申し上げます。
 ただ今、卒業証書を授与された231名の皆さん、御卒業おめでとうございます。 この日を迎えられたことは、皆さんの3年間の努力の結果であるとともに、御家族の限りない愛情と心の支えがあったればこそであります。 卒業という一つの節目にあたり、御家族に対する感謝の気持ちを言葉や行動で表していただきたいと思います。
 皆さんは平成23年4月に90有余年の歴史と伝統を誇る本校に喜びと希望を胸に入学しました。 以来3年間、多くの先生や友人と共に学び、知性や知識・技能を大きく伸ばしてきました。 また、それらを部活動や学校行事などにおいて応用する中で、思考力や判断力、表現力を身に付け、数多くの成果を収めました。 学校生活の様々な場面を通じて、心身を鍛えるとともに、一生の財産となる仲間との友情を育んできました。 今年度の体育祭においては、新たに応援合戦が加わって大いに盛り上がり、皆さんの頑張りは多数の観客に大きな感動を与えてくれました。 常に全力を尽くして優れた成果をあげて、長い本校の歴史に輝かしい一頁を加えてくれたことに心から敬意を表します。
 保護者の皆様、お子様の御卒業誠におめでとうございます。 3年間、何かと御苦労が多かったことと思います。 このように立派に成長され、晴れての御卒業であります。 感慨ひとしおのことと思います。 心から御祝い申し上げます。
 さて、卒業生の皆さんは、これから皆さんが大人となって加わっていく社会について、どのようなイメージを持っていますか。 今日の災害や環境、エネルギーの問題、長引く景気の低迷や我が国の産業の国際競争力の低下など、国内外に問題や課題が山積しており、将来に明るい希望や展望を見いだせないでいる人も少なくないと思います。 しかし、未来は決まっているものでもなければ、与えられているものでもありません。 自ら作り出していくものです。このような時代だからこそ、知恵と努力を結集して、未来を変革して行かなければなりません。 皆さんは、まだ自分が社会に対してどれだけの影響力を持てるのか実感できないと思いますが、間違いなく我が国の将来を背負うとともに、その責任を負っています。 私たち教職員は、皆さんがそれぞれの果たすべき社会的な役割を見出し、その使命に誇りを持って取り組んでいく人物に成長することを目指して、これまで支援してきました。
 皆さんは、これからそれぞれ別々の人生を歩みだします。 進学して上級学校でさらに知識 ・ 技術を身につける者、社会人となって即戦力として社会の役に立つ者など、様々です。 本校の卒業生として、どのような立場に置かれても、自分がなくてはならない存在になってください。
 皆さんの可能性と晴れの門出にあたり、私の思うところを申し述べて餞の言葉といたします。
 1つ目は、何か一つはだれにも負けないものを身につけるということです。 成功の秘訣は、成功するまでコツコツとやり続けることだと言われます。 継続するには忍耐や我慢が不可欠です。 また、だれにもできないことは、やろうと思ってもなかなかできるものではありません。 だれでもできることはたくさんあります。しかし、だれにでもできることを地道に続けられる人は少ないものです。 だれにでもできることをひたすら徹底することで、それが 誰にでもできないものになります。 仕事の上でも、日常生活の中でも、自分に何か一つはだれよりも長くできることをやり続けてください。
 2つ目は、自分の責任をしっかり果たすということです。 近年の大きな事故の原因を見ると、自分に与えられた仕事をその目的どおりに行わないことで、最終的にたいへん悲惨な結果に結びついていることが多いと思います。 自分以外には代役はいないという決意で何事にも取り組んでほしいと思います。 職場や実社会できちんと責任を果たすことが、自分の存在意義を高めます。 責任を果たすことが、最終的に社会の役に立つということであります。
 3つ目は、一度しかない人生を有意義なすばらしいものにしてほしいということです。 このことは保護者の願いであり、私たちの願いでもあります。 光陰矢の如しと言われますが、時は待ってはくれません。 今できる精一杯のことをやるようにしてください。 決して無為に過ごすことなく努力することを心がけてください。 そうすれば、頑張る皆さんを周りも応援してくれるようになります。 さらにその期待に応えて頑張ることができます。 一度しかない人生です。 自分の役割と使命を全うし、すばらしい人生を歩んでください。
 次に在校生の皆さんに一言申し上げます。 今日から川越総合高校を背負っていくのは、在校生の皆さんと私たち教職員です。 どうか皆さんは、先輩である卒業生が残してくれた良き伝統を受け継ぐとともに、さらに向上させ、本校が地域の人々から信頼される理想の学舎となるように努力することを期待しています。 そのことが本校の良き校風となり、伝統となっていくと思います。
 最後になりましたが、改めて保護者の皆様にお礼申し上げます。 皆様方には、3年間にわたり本校の教育活動推進のために、温かい御支援と多大なる御協力を賜りましたことに、職員一同深く感謝申し上げます。 また、御多用の中、御臨席を賜りました御来賓の方々におかれましては、これまでお寄せいただきました本校への御支援、御協力に心より感謝申し上げます。  
 終わりに、231名の卒業生の皆さん一人ひとりが、それぞれの世界に向けて力強く旅立ち、その洋々たる前途を祝して、式辞といたします。
平成26年 3月 15日   埼玉県立川越総合高等学校長   竹本 政弘