講話 ・ 式辞

儀式等で お話しした内容を掲載いたします。

 入学式 式辞   〔 平成26年 4月 8日 〕

     式 辞
 春爛漫の穏やかなよき日となりました。 満開の桜と木々のすがすがしい若葉、そして多くの人達が皆さんの入学を喜び迎えています。
 246名の入学生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 また保護者の皆様にも心より御祝いを申し上げます。
  この良き日に、PTA会長様 後援会長様をはじめ、多数のご来賓の皆様方、並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、ここに 埼玉県立川越総合高等学校 平成26年度入学式 を挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない喜びでございます。 ご臨席の皆様に心より御礼を申し上げます。
  さて、本校は 大正9年4月、県立蚕業学校 として創立され、県立農蚕学校県立川越農蚕学校 と校名を変えながらも、当時の輸出産業の花形であった、生糸を生産する養蚕技術の振興発展のために、大きな期待を受けて、重要な役割を担うとともにその責任をはたしてまいりました。 その後の学制改正により、昭和23年には 県立川越農業高等学校 として広く農業教育を推進し、農業とその関連産業の育成と振興に大きく貢献してきました。 そして平成8年には、時代の進展に対応した総合学科を設置し、校名を現在の 県立川越総合高等学校 とし、「農業科目を主体とした総合学科」 としての新たな道を歩みだし、今年で19年目、創立からは95年目となりました。 卒業生も、1万8千有余人となり、まさに、校訓に示されている「真理と正義を愛し、勤労と責任を重んじる」ことを実践する、社会に有為な人材を多方面に多数輩出してまいりました。
 本日ここに入学された皆さんには、この農業高校としての歴史と伝統を引き継ぐとともに、総合高校としての進取の精神を併せ持った本校での 「学び」 が今日から始まるのです。 その「学び」は、それぞれが自分の興味・関心や、将来の生き方を視野に入れた上で、幅広い選択科目の中から自分で科目を選択し、一人ひとりが違った時間割をもって主体的にやっていくという、総合学科の特色を活かした中で進められていきます。 そして その「学び」によって本校の教育目標にある 「生き物を通して心豊かな人間になる。」 「自ら学ぶ意欲と主体的に判断できる能力を身に着ける。」 「自分の個性を最大限に伸ばし、心身ともに健全で有益な社会人になる。」 ということが、これからの3年間の高校生活の中で強く求められています。
 学校は、人間の可能性を無限に広げる為の、知恵と知識と心と体力とを、自らの努力によって「学び」取る場所です。 学ぼうとする意志がなければ、3カ年という高校生活を無駄に過ごすことになるのです。
 山本有三 は「路傍の石」 の中で 「たった一人しかいない自分を、たった一度しかない一生を、ほんとうに生かさなかったら、自分は生まれてきた甲斐が無いじゃないか」 と言っています。 自分を生かすと言うことは、自分の才能を発見し、それを伸ばし、人のため世のために尽くすことだと思います。 そのために、学ぶことが必要なのです。
  私は、高校時代ほど、人の一生という大きな流れの方向を決定づける大切な時期はないと考えています。 樹木の成長にたとえれば、それはまさに「芽吹く」時だと思います。 樹木の芽が勢いよく成長する 「芽吹く」 段階は、東の方に伸びようか、西の方に成長しようかと思い悩んでいるように見えます。 そして、一度 「芽吹く」 方向が決まると、そのまま勢いよく成長していきます。
  私は、新入生の皆さん一人ひとりが、本校の総合学科という特色の中で、それぞれの方向への立派な 「芽吹き」 を実現し、皆さんがこの世に生を受けたことにより、世の中が、そして世界が少し良くなったなと思えるような生き方をして欲しいと願っています。
 結びに、保護者の皆様におかれましても、これからの3年間の高校生活について、ぜひお子さんと語り合っていただきたいと思います。 そして、本校の教育方針や指導について、ご理解とご協力を賜り、新入生の皆さんの高校生活が、より楽しく、充実したものとなりますよう、私たち教職員とともに支えて頂くことをお願い申し上げまして、式辞といたします。
平成26年 4月 8日   埼玉県立川越総合高等学校長   柿沼 重信