講話 ・ 式辞

儀式等で お話しした内容を掲載いたします。

入学式 式辞

平成27年度 埼玉県立川越総合高等学校 入学式 式辞

 

 242名の入学生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また保護者の皆様にも心より御祝いを申し上げます。

 春の温かさの中で、美しい花々は咲き誇り、木々の若葉もあざやかに、すがすがしさを感じられるこの良き日に、PTA会長様、後援会長様、同窓会長様をはじめ、多数のご来賓の皆様方、並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、ここに埼玉県立川越総合高等学校 平成27年度入学式を挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない喜びでございます。ご臨席の皆様に心より御礼を申し上げます。

 さて、本校は大正9年4月、「県立蚕業学校」として創立され、「県立農蚕学校」、「県立川越農蚕学校」と校名を変えながらも、当時の輸出産業の花形であった、を生産する養蚕技術の振興発展のために、重責をはたしてまいりました。その後の学制改正により、昭和23年には「県立川越農業高等学校」として広く農業教育を推進し、農業とその関連産業の育成と振興に大きく貢献してきました。そして平成八年には、時代の進展に対応した総合学科を設置し、校名を現在の「県立川越総合高等学校」として、「農業科目を主体とした総合学科」としての新たな道を歩みだし、今年で節目の20年目、創立からは96年目となりました。校訓に示されている「真理と正義を愛し、勤労と責任を重んじる」ことを実践する中で、社会に有為な人材を多方面に多数輩出してまいりました。

 本日ここに入学された皆さんには、この農業高校としての歴史と伝統を引き継ぐとともに、総合高校としての進取の精神を併せ持った本校での「学び」が今日から始まるのです。その「学び」は、それぞれが自分の興味・関心や、将来の生き方を視野に入れた上で、幅広い選択科目の中から自分で科目を選択し、一人ひとりが違った時間割をもって主体的にやっていくという、総合学科の特色を活かした中で進められていきます。そしてその「学び」によって、本校の教育目標にある「生き物を通して心豊かな人間になる」「自ら学ぶ意欲と主体的に判断できる能力を身に着ける」「自分の個性を最大限に伸ばし、心身ともに健全で有益な社会人になる」ということが、これからの3年間の高校生活の中で強く求められています。 

 本校は、来る2020年、東京オリンピックの年に創立百周年を迎えます。その記念すべき時に向け、さらに発展する川越総合高校を創造すべくグランドデザインを検討してきました。そのテーマは「生徒が主役 一人ひとりが煌めく川総プログラム」として、「感性を磨き、感動できる生徒を育てる」ことをスローガンに、様々な取り組みを実践していく予定です。本校をさらに大きく発展させ、誇りをもてる素晴らしい学校にしていくのは、本日ここに入学した皆さん自身です。皆さんと2・3年次生の先輩方を含めた生徒が本校の主役なのです。勉強はもちろんのことですが、部活動や学校行事など、皆さんはこれから様々な活動に参加して、多くの貴重な体験をしていきます。楽しいことや喜びばかりではないかもしれません。辛いこと、悲しいこと、苦しいこと様ざまなことがあると思います。しかし、その中にこそ感動があり、皆さんを人間として成長させる体験も数多くあるものです。そのためにも、豊かな心、そして広く素直な心を持ち、人の心や想いを敏感に感じられる感性を磨くことが必要になってきます。

 私は、高校時代ほど、人生を方向付ける大切な時期はないと考えています。樹木の成長にたとえれば、それはまさに「芽吹く」時であるように思います。木々の芽が「芽吹く」までは、寒く厳しい冬の時です。その間はじっと我慢し、右の方に伸びようか、左の方に伸びようかと思い悩んでいるかのようです。しかし、春の息吹を感じた瞬間に、「芽吹く」方向を決めて、そのまま勢いよく、またたく間に力強く大きく成長していきます。

 新入生の皆さん一人一人が、本校の総合学科という特色の中で、それぞれの「芽吹く」方向をしっかり決めて、卒業の時には、力強い「芽吹き」を実現してくれることを願っています。

 結びに、保護者の皆様におかれましても、これからの三年間の高校生活について、ぜひお子さんと語り合っていただければ幸いです。そして、本校の教育方針や指導について、ご理解とご協力を賜り、新入生の皆さんの高校生活が、より楽しく、充実したものとなりますよう、私たち教職員とともに支えて頂くことをお願い申し上げまして、式辞と致します。

          平成27年4月8日   埼玉県立川越総合校高等学校長   柿沼 重信