講話 ・ 式辞

儀式等で お話しした内容を掲載いたします。

第73回人権週間について

 昭和23年(1948)12月10日、国際連合第3回総会において、全ての人民と全ての国とが達成すべき共通の基準として、「世界人権宣言」が採択されました。世界人権宣言は基本的人権尊重の原則を定めたものであり、初めて人権保障の目標ないし基準を国際的にうたった画期的なものです。採択日である12月10日は「人権デー(Human Rights Day)」と定められています。法務省では、昭和24年(1949)から人権デーを最終日とする1週間を「人権週間」と定め、その期間中、全国的に人権啓発活動を展開して人権尊重思想の普及高揚を呼びかけています。

 今なお新型コロナウイルス感染症の感染者等に対する偏見・差別、インターネット上における誹謗中傷、いじめや虐待、外国人や障害のある人、ハンセン病元患者やその家族などに対する偏見・差別など、様々な人権問題が依然として存在しています。これらの問題を解決し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)が掲げる「誰一人取り残さない」社会を実現するには、私たち一人一人が人権尊重の重要性を改めて認識し、他人の人権に配慮した行動を取ることが大切ではないでしょうか。

 ところで、生徒の皆さんは人権が何によって保障されているのか知っていますか?

 社会科の授業ですでに学んでいるものと思いますが、日本でいえば、日本国憲法に記されています。日本国憲法は、戦後、アメリカのGHQが草案を作成し、日本政府との話し合いを重ねて定められました。

  仮に人権という概念がなかったとしても、無意識のうちに他人を尊重して生活できることができれば理想的です。しかし現実は、多様性を認めたがらない社会の風潮やコロナ差別の問題など、多くの課題が山積しています。

 人権週間を契機に、耳にすることや目にすることに心を傾けて、他人を尊重することについてあらためて考えて欲しいと思います。

  人権問題は決して「誰か」のことではありません。以下に紹介する動画は、主人公たちがそのことに気づく様子を様々な角度から描くショートストーリーです。試験勉強の合間にぜひご覧ください!!

 

 参考 「人権啓発動画「『誰か』のこと じゃない」(法務省制作)

     https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken04_00233.html