講話 ・ 式辞

儀式等で お話しした内容を掲載いたします。

令和2年度「体育祭」の中止について

校長講話(LHR時放送による)

令和2年9月7日(月)6限

 

令和2年度「体育祭」の中止について

 

 9月に入ってから厳しい残暑が続いています。皆さん、体調はいかがでしょうか?

 生徒と教職員、及び皆さんのご家族の協力により、本校では、これまで新型コロナウイルス感染者の発生はなく、6月に学校を再開した際の計画に従って、教育活動が順調に進められています。この場をお借りして、あらためて皆さんにお礼を申し上げます。

 学校が本格的に再開した6月から8月末までの間に、全国の学校で1,166人の児童生徒に感染者が出たことが報じられました。このうち症状があった人は48%(557人)で、重症者はいないそうです。感染経路については、家庭内の感染が56%(655人)でした。また、校内感染は15%(180人)と増加傾向にあり、県内では、先週も東部の高校で部活動でのクラスターが発生しており、予断を許さない状況が続いています。

 このような状況を鑑み、先週月曜日に臨時職員会議を開き、10月8日(木)に予定されている体育祭の開催について検討をしました。

 文化祭や体育祭などの学校行事は、他者と協働しながら、課題解決や合意形成、人間関係づくりなどを学ぶことができる重要な場です。他者と協働するなかでの学びは、オンラインでもその一部は実施できると思いますが、同じ空間に集まって、対話を通じて、また、ときには対立、衝突するなかで、育まれる部分が大きいと思います。

 学校再開時に文化祭の中止を決定した際には、学校や先生方の知恵の見せどころとして体育祭だけは何としても実施したいとの意思を皆さんにお示ししました。感染防止と行事を通じた学びの充実が両立できる道を探り、感染状況を見つつ、外部からの参観などを全てお断りした上で開催することを前提に、体育祭の準備を進めてきました。

 8月に各部活動が参加した大会の様子も視察しました。我々の手で体育祭が安全に実施できるのか、体育科の先生方にもお知恵をいただきながら慎重に検討を重ねました。

 その結果、現状では密閉・密集・密接の3つの密全てを回避することができないと判断し、今年の体育祭を中止とします。選手の招集や競技中、応援等の場面において、密集・密接がどうしても避けられないと判断しました。

 3年次生にとっては、高校生活最後の体育祭であることを考えますと、つらい決断ではありますが、生徒や教職員の健康と安全が第一と考えた結果です。

 学校全体での行事は中止としますが、これに代わる学年行事を、時期をずらして実施するよう学年単位で検討することとしました。授業の一環としての体育的な行事ではなく、生徒の皆さんの主体性やアイデアが発揮される行事になるよう、校長として、あらためてお願いをさせていただきます。

 学校によってやり方は様々ですが、Withコロナをどのよう学校生活の中で実現させていくか、「川総」が輝きを失うことなく素晴らしい学校であり続けますよう、皆さんの英知と行動力に期待をしています。どうかご理解とご協力をお願いします。

 

川越総合高等学校

校長 服部 修

令和2年度第2学期始業式 校長講話

令和2年8月25日

放送室

 

令和2年度第2学期始業式 校長講話

 

 皆さんおはようございます。

 今年の夏は格別に暑く、8月11日には鳩山町で気温40度を超えるなど、お盆を過ぎても猛暑日が続いています。『命の危険に関わる暑さ』『熱中症警戒アラート発令』などの言葉を耳にする中で、県内では熱中症で亡くなる方も出ています。7月には局地的な大雨が全国各地で発生し、『観測史上最多の猛烈な雨』『これまでに経験したことのない大雨』という表現が、繰り返し使われました。異常気象や温暖化の問題を真剣に考える必要性を痛切に感じています。

 今日の始業式は、新型コロナウイルスの感染拡大防止と暑さ対策のため放送で行います。みなさんの顔を、この場で見られないのが残念ですが、今日は、三つ話をさせてください。

 まず始めに、一学期の総括です。

 臨時休業の影響で授業時間数は例年より少なくなってしまったものの、生徒の皆さんが緊張感を持って行動し続けた結果、前年度と比べて出席率は向上し、のべ遅刻者数は大幅に減りました。また、評定平均4.3以上の成績優良者が100人を超え、皆さんがいかに頑張ったかを裏付ける結果になりました。授業や試験の様子を見ながら、これまでの日常と違った学校生活を皆さんが送っていることを実感しました。困難な状況においても力を発揮することができる皆さんの底力を垣間見た気がします。

 次に新型コロナウイルスへの対応についてです。

 このことについては、この8か月の間に色々なことを学びました。飛沫感染が多く、一部では接触感染も起きていること。日本では感染者10人のうち他の人に感染させているのは2人程度であること(ただし、この数値にはウイルスの特性による感染の広がりやすさだけでなく、人と人との関係性や距離感なども関係しています)。重症化の程度を見ると、インフルエンザや風邪よりもコロナのほうが高いようです。特に高齢者は重症化のリスクが高く、死に至らないまでも、重い後遺症が残るケースも報告されています。

 「コロナは単なる風邪と変わらない」といった楽観論も出始めています。「対策は不要だ」という誤った考えから、感染拡大を抑える行動をやめてしまう人が多くなると、感染拡大のスピードは一気に加速すると専門家は警鐘を鳴らしています。密な接触の頻度や場面のリスクを分析して点数化していくと、個人の感染リスクがある程度見えてきます。すでに点数化して注意喚起を行っている国もあると聞きますが、日本で普及するまでには今しばらく時間がかかりそうです。引き続き、コロナウイルスの流行は続くと思われますが、こうした知見をもとに、できるだけ感染リスクを下げる取組を行っていく必要があります。幸いなことに、これまで本校関係者に罹患した人はいません。凡事徹底という言葉を胸に、繰り返しになりますが、次のことを習慣化させてください。

 1つ目、「健康管理の徹底」です。

 毎日、朝と夕方、必ず自分の体温を測ってください。咳などの症状や体のだるさを感じたら、すぐに学校の先生や保護者の方に相談してください。

 2つ目、「マスク着用の徹底」です。

 学校生活の中ではマスクを着けることを徹底しましょう。特に、近距離での会話や発声を行う場面では、マスク着用を徹底しましょう。

 3つ目、「3密回避の徹底」です。

 握手やハイタッチ、近距離での会話など、密集・密接な場面をつくらないように意識しましょう。

 4つ目、「手洗いの徹底」です。

 石鹸を使って、こまめな手洗いを徹底させましょう。

 5つ目、「衛生管理の徹底」です。

 食事をする時以外はマスクを着けましょう。また、登校・帰宅後にも30秒以上時間をかけて石鹸でしっかり手を洗いましょう。

 この他、コロナ禍に係る誹謗・中傷・差別等の行動を絶対にとらないよう、人権感覚を研ぎ澄まして行動するようにお願いします。

 最後に、二学期を迎えるにあたっての心構えについてです。

 夏休み中、部活動においては、毎日の練習はもとより、例年とは違った形で行われた大会に全力で取り組んだ人が多かったと思います。もちろん、勝つことは大切ですが、負けることからも得ることもたくさんあります。「あの時こうしていれば・・・」「もっと練習ができていれば・・・」。厳しい状況下の中で、日々努力し続けた者だけがこうした課題に出会えるのだと思います。結果がどうであれ、必ずこれからの人生に活きるはずです。

 また、学習活動においても、家での学習だけでなく、大学や専門学校のオープンキャンパスやリモート説明会、補習授業への参加など、将来に向けてアクティブに行動していた人が多かったと聞いています。すぐに目に見える成果が出るとは限りませんし、成功のためには努力と失敗、そしてまた挑戦するためのタフな心が必要です。日米通算4,000本安打を達成したイチロー選手は、『いい結果を生んできたことを誇れる訳ではない。4,000本のヒットを打つために、8,000回以上は悔しい思いをしてきている。そのことと常に、自分なりに向き合ってきたことが事実なので、誇れるとしたらそこではないかと思う。』、という趣旨のコメントを残しています。

 どんなに努力をしても、勝てなくて負けることが、成功できず失敗することがあります。負けても、失敗しても、それを乗り越える努力と勇気、折れない心が必要なのです。勉強も、部活動も、やらなければ結果は出ません。いかに自分の夢に近づくか?そのために努力は必要なのです。皆さんには、夢の実現に向けて、力を蓄え発揮する。そんな二学期にして欲しいと思います。

 まだまだ厳しい残暑が続きます。健康に気を付け、自分の目標に向かって、自らを鍛えてください。例年より長い二学期が今日からスタートします。「高い志を持つ」「夢を持つ」こと、それに向けて努力し続けることを心がけてください。

 以上で、私の話を終わります。 

 

埼玉県立川越総合高等学校

校長 服部 修

戦後75年と「人間の安全保障」について

生徒の皆さんへ⑫

令和2年8月15日

 

戦後75年と「人間の安全保障」について

 

 1学期の終業式から2週間近く経過し、生徒の皆さんの中には部活動の大会や進路活動に汗をかいている人が多いと思います。暑さに負けず充実した毎日を過ごしているのではないでしょうか?

 8月4日(火)に行われた成績会議では成績優良者が100人を超え、一学期としては過去最高の人数でした。また、欠点保持者は27人と前年と比べて大幅に減りました。これまで誰も経験していないコロナ禍の中、緊張感をもって学校生活を送っていた皆さんの頑張りが、数字となって現れました。あらためて、生徒の皆さんに感謝の気持ちをお伝えします。

 今年は終戦75年の節目にあたります。75年前の昭和20年(1945年) 8月15日の正午、昭和天皇はラジオを通じて第2次世界大戦が終わったことを国民に伝えました。このことから、毎年8月15日の正午になると黙とうをし、第2次世界大戦で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、戦争を二度と起こさないことを誓います。夏の全国高等学校野球選手権大会では、毎年、甲子園球場で選手・観客らが1分間の黙とうを捧げて平和を誓います。

 戦禍を生き延びた人々は高齢化し、当時のことを知る人は減ってきています。健康への不安、薄れる記憶。私は終戦後20年近くたってから生まれた世代なので、戦争を体験していません。しかし、私が子供の頃、父からよく戦争の話を聞きました。空襲で空から焼夷弾という爆弾が雨のように落ちてきて必死で逃げたこと、学徒勤労動員により軍事工場で作業していた時にB29による爆撃を受け、大きな傷を負い生死をさまよったことなどを聞かされました。戦争はいけないことだ、平和が大事だと多くの人は言います。しかし、戦争中、または停戦中でありながらいつまた戦争が再開してもおかしくない国や地域が世界中にたくさんあります。戦争は決して過去のことではないのです。私たちは、絶後の体験をした人たちの思いを、しっかりと受け継いでいるのでしょうか?

 平和への思いを若い世代へ託そうと発信を続けている人もたくさんいます。まだ間に合います。人類が同じ苦しみを二度と繰り返さないためにも、戦争を知る人たちからのバトンを受け取り、我々自身が戦争と平和について正面から向き合い、考えていかなければならないのです。

 みなさんは「人間の安全保障(英語: Human Security)」という言葉を耳にしたことがありますか?

 人間の安全保障とは、人間一人ひとりに着目し、生存・生活・尊厳に対する広範かつ深刻な脅威から人々を守り、それぞれの持つ豊かな可能性を実現するために、保護と能力強化を通じて持続可能な個人の自立と社会づくりを促す考え方です。1994年に国連開発計画(UNDP)「人間開発報告書」で提示されてから26年目を迎え、今、あらためて注目されています。この考え方は、「誰も取り残さない」「最後の人を最初に」とするSDGsの考え方と共通する要素を多く含んでいます。この概念は、ノーベル経済学賞受賞者のアマルティア・セン博士の「開発理論」に由来すると言われています。

 21世紀を生きる皆さんとともに、川越総合高校のこの先の100年を見据え、課題研究などの探求学習の機会にじっくり考えていきたいテーマです。

 

令和2年度第1学期終業式 校長講話

令和2年7月31日

放送室

令和2年度第1学期終業式 校長講話

 

 皆さんこんにちは。

 まず始めに、これまでだれも経験したことのないコロナ禍によって目まぐるしく情勢が変化する中、感染拡大防止対策に積極的に取り組んでいただき、さらには、事故なく一学期を頑張りぬいた皆さんの努力に敬意を表します。おかげで、学校全体としては、これまでのところ概ね順調に教育活動が進んで来れたと感じています。

 今日は1学期の終業式です。各自で1学期を振り返り、頑張ったところは素直に自分を褒め、ここはもう少し頑張れたなぁというところは、今後改善するよう努めてください。

 皆さんは『雨ニモマケズ』という詩をご存じですか?

 宮沢賢治の没後に発見されたメモ帳に記されていた遺作です。

 賢治は1897(明治29)年、岩手県に生まれました。幼い頃から自然に親しみ、農業を盛岡高等農林学校で学んだ後、花巻農学校(現在の岩手県立花巻農業高等学校)で教員になりました。その後、教員をやめて自ら農業に従事し、農業の技術指導なども行いました。22歳の頃から肺結核を患い、何度か倒れ、療養生活を繰り返しましたが、1933(昭和8)年、急性肺炎のため37歳の若さで亡くなりました。若い頃からたくさんの詩や童話を書き残してきましたが、これらは他界したのちに評価されるようになりました。

 皆さんの中には、国語の授業で「注文の多い料理店」や「やまなし」などを読んだことがある人もいるかもしれませんね。

 賢治が常に考えていた大きな主題は、「あらゆる生命は、他の生命の犠牲のもとに成り立っている」ということです。これは、良いとか悪いとかいうものではなく、生命とはそういうものだということです。皆さんも毎日、動物、植物の命をいただいていますよね。この主題は、「よだかの星」や「やまなし(前半の「5月」)」などによく表れています。

 賢治は、「あらゆる生命がそうなのだから、自分中心の考えにとらわれず、欲を張らず、他人の役に立つ生き方をしたい」と思い続けていました。しかし、病気がちであり、納得できる生き方ができない自分がいる。賢治が、亡くなる2年前に病床で密かに書き残した、理想の生き方とそうできない自分との齟齬から生じる葛藤の言葉が、「雨ニモマケズ」なのです。

 皆さんの中には詩の全体を暗唱できる人もいると思いますが、今日はその一部を抜粋して紹介します。

 

 雨ニモマケズ/風ニモマケズ/雪ニモ、夏ノ暑サニモマケヌ/丈夫ナカラダヲモチ/……(中略)……

 東ニ病気ノコドモアレバ/行ッテ看病シテヤリ/西ニツカレタ母アレバ/行ッテソノ稲ノ朿ヲ負イ/南ニ死ニソウナ人アレバ/行ッテコワガラナクテモイイトイイ/北ニケンカヤソショウガアレバ/ツマラナイカラヤメロトイイ/……(中略)……

 ホメラレモセズ/クニモサレズ/ソウイウモノニ/ワタシハナリタイ

 

 このところ、全国各地で豪雨災害が立て続けに発生していますが、そのような豪雨や雷は別として、皆さんには、雨や風、雪や夏の暑さに負けない丈夫な体と強い精神力を身に付けてもらいたいと思います。そして、今のうちに、力を十分に蓄えてもらって、将来、それぞれの持ち場で、何かしら人の役に立つ生き方をして欲しいと思います。80歳になり、百歳になり、人がその一生を閉じるとき、自分のためだけに生きてきた人は、あとには何も残りません。でも、人の役に立つ生き方をしてきた人は、その人の生きた証がその後の世代に引き継がれます。

 繰り返しになりますが、皆さんがこれからの命を大切にして、そして、命を大切にすることだけに止まらず、将来は、他人のことも考え、人の役に立つ生き方をして欲しいと思います。

 明日からの夏休み、色々な大会や行事があります。皆さんも各自計画をお持ちかと思いますが、事件、事故等に巻き込まれないよう、熱中症にならないよう十分注意をして、充実した夏休みを過ごしてください。

 8月25日には、皆さん、元気な姿で始業式に臨んでください。

 以上で、私の話を終わります。

 

 

埼玉県立川越総合高等学校

校長 服部 修

 

Withコロナとともに持続可能な社会について考えよう!

生徒の皆さんへ⑪

令和2年7月27日

Withコロナとともに持続可能な社会について考えよう!

 

 従来のカレンダーでは、すでに生徒の皆さんは夏休みに入り、部活動や進路活動に集中して取り組んでいるはずでした。今年は、今日が期末考査3日目、31日の終業式まであと一週間。皆さんには、苦難の連続だった一学期をラストスパートで乗り切り、有終の美を飾ってほしいと願っています。

 さて、タイトルにある持続可能な社会とは、「地球環境や自然環境が適切に保全され、将来の世代が必要とするものを損なうことなく、現在の世代の要求を満たすような開発が行われる社会」を意味します。

 地球規模で人やモノ、資本が移動するグローバル経済の下では、一国の経済危機が瞬時に他国に連鎖するのと同様に、気候変動、自然災害、感染症といった地球規模の課題もグローバルに連鎖して発生し、経済成長や、貧困・格差・保健等の社会問題にも波及し、深刻な影響を及ぼす時代になってきています。

 新型コロナウイルスの感染拡大が世界中の人々の健康を脅かし、世界経済を大きく揺るがす中、企業にとってはいかにしてビジネスを続けるかという「持続可能性」が問われています。国連が2015年に掲げた持続可能な開発目標「SDGs(エスディージーズ)」に対する関心が高まっているのは、気候変動に伴う異常気象や大災害などを含めて、様々なリスクが顕在化しているからです。

 年明け以降、新型コロナウイルスの感染が中国から急速に世界中へと広がりました。イベントの中止や外出自粛、飲食店の閉鎖といった動きが相次ぎ、旅行客の激減や生産活動の落ち込みなど、暮らしやビジネスに甚大な影響を及ぼしています。

 7か月前に中国で感染がわかった未知のウイルスが、わずか半年の間に世界全体に蔓延したのは、21世紀に入って加速したグローバル化との関係を抜きにして語れません。2000年に世界で7億人だった海外旅行者数は、2019年には15億人と、倍以上に増えました。企業活動では、2000年度に約1万5千社だった日系の海外現地法人数は、2016年度には約2万5千社に増え、世界各国を結ぶ部品供給網や製品・サービスのネットワークが、複雑化・高度化しています。

 世界がより深く、幅広く結びついたことで、人の往来やモノのやり取りが盛んになりましたが、同時に、ある国が何らかの理由で危機に陥れば、世界全体に様々な形で打撃を与えることを思い知らされました。今回の新型コロナウイルスの感染拡大は、まさにその一例だと思います。思わぬリスクが顕在化し、持続可能性そのものが危うくなりかねない時代だからこそ、SDGsの考えを知っておく必要があると私は考えます。

 SDGsは、サステイナブル・ディベロップメント・ゴールズ(Sustainable Development Goals)の略で、「持続可能な開発目標」と訳されます。2030年までのグローバルな課題の解決に向け、世界の全ての人が協力しようという17の目標(ゴール)を指す言葉です。2015年9月の国連サミットで、加盟193か国の全会一致によって決まりました。 

 ポイントになるのは「環境」と「経済」、人権や暮らしといった「社会」の三つの分野の調和を図ることです。これ以前には、貧困や飢餓をなくすといった途上国向けのミレニアム開発目標(MDGs)がありましたが、SDGsでは「各国内や各国間の不平等を是正する」「イノベーションの推進を図る」など、先進国を含めた全ての国の人々の課題を網羅していることが注目されます。

 国連の予測では、世界の人口は2020年の78億人から2030年には85億人に、さらに2050年には97億人となることが見込まれます。特にアフリカなど途上国の人口増加は著しいそうです。先進国がこれまで行ってきたような大量生産・大量消費の行動パターンがさらに広がれば、食料不足や資源の枯渇、気候変動に伴う大規模災害の増加など、世界規模で様々な危機が起きる可能性が高いといわれています。

 こうした危機を回避するため、先進国を含めた全ての国の人々が知恵を絞り、地球規模での課題解決に取り組む必要があります。グローバル化とデジタル化に伴う格差拡大が社会問題になっていることも踏まえ、SDGsでは「誰一人取り残さない」という理念を掲げ、政府や企業、社員、顧客などの全てのステークホルダー(利害関係者)がそれぞれの役割を果たすべきだとしています。

 SDGsでは、目標14「海の豊かさを守ろう」において「海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」と掲げています。

 東京海洋大客員准教授でタレントのさかなクンは今年2月に行われた参院国際経済・外交に関する調査会に参考人として出席し、海洋プラスチックごみの問題の深刻さを語りました。ニュースになっていたので、知っている人もいると思います。さかなクンは、「持続可能な社会をしっかり考えていくために、やはり一人一人が本当の自然の美しさと、いま何が起こっているのか?一歩外に出てみると様々なことを体感して、ギョ感で、いや五感でしっかり学べると思います。」と訴えました。

 SDGsという言葉は、なかなか国民の間に浸透しません。世界経済フォーラムが2019年秋に発表したSDGs認知度の調査では、日本国内での認知度は49%で、対象となった28か国中で最も低く、世界平均(74%)を大きく下回りました。中国やインドでも9割近くが多少なりとも認知しており、日本では「SDGsという言葉を聞いたことがない」が半数を占めました。関東経済産業局が2018年秋に管内の中小企業を対象に行ったアンケート調査でも「SDGsについて全く知らない」との回答が84%を占めたそうです。

 SDGsは、幅広いテーマが網羅されているゆえに、複雑で分かりにくい部分があります。しかしながら、逆境の時代だからこそ、SDGsに込められた意味がより一層比重を増しています。次代を担う生徒の皆さんには、アイデアを磨き、付加価値を高め、持続性を高めていく取り組みを自らの意思をもって進めていくことが求められています。

 

参考

読売クオータリー2020春号「新型コロナ流行の今、SDGsの意義とは」

https://www.yomiuri.co.jp/feature/quarterly/20200422-OYT8T50011/

生徒総会校長挨拶

令和2年度 生徒総会挨拶 

令和2年7月6日(放送室)

生徒総会校長挨拶

 

 はじめに、熊本県南部を中心とした豪雨災害のために亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災され、避難所やご自宅で今なお厳しい状況下に置かれている方々に対して、お見舞いを申し上げます。

 臨時休業が明けてひと月経過しました。3週間続いた分散・時差登校にはじまり、通常登校が3週目に入りようやく学校生活に慣れてきたのではないかと思います。マスクをつけたり、こまめに手洗いをしたり、三密を回避するために友達との距離の取り方に気を使ったりと、不自由でストレスがたまる場面も多々あると思います。Withコロナ という言葉に代表されるように、こうしたことを受け入れ、新たな生活を作り上げていかなければならないという現実があります。どうか皆さんの知恵と力で、少しでも居心地の良い学校にしていってもらいたいと思います。

 せっかくの機会ですので、少々時間をいただき、皆さんにお伝えしたい二つの話しをさせていただきます。

 はじめに周年行事についてです。

 本校は、大正9年(1920年)4月、「県立蚕業学校」として創立され、「県立農蚕学校」、「県立川越農蚕学校」、と校名を変えながら、当時の輸出産業の花形であった生糸を生産する養蚕技術の振興・発展のため、重要な役割を担うとともに、その責任を果たしてきました。1920年は、アメリカでは禁酒法が制定された年、日本では株価が大暴落して戦後恐慌が起こるきっかけになった年です。3年後の大正12年(1923年)9月に関東大震災が発生しています。

 第二次世界大戦後の昭和23年(1948年)には「県立川越農業高等学校」に改組し、以降50年近くにわたって広く農業教育を推進し、農業とその関連産業の育成・振興に貢献してきました。平成8年(1995年)には、時代の進展に対応した総合学科を設置し、校名を現在の「県立川越総合高等学校」に改め、「農業科目を主とした総合学科」として新たな道を歩みだし、今年で25年目、創立100 周年の節目を迎えます。卒業生も1万9千人を超え、まさに校訓に掲げる「真理と正義を愛し、勤労と責任を重んじる」教育を実践し、社会に有為な人材を多方面に多数輩出してきました。

 当初予定された創立100周年を祝う式典を、10月31日(土)から来年1月26日(火)に変更し、コロナウイルス感染拡大防止対策を徹底した上で、ウエスタ川越を会場に実施する予定です。これまでの歴史と伝統を「継承」するとともに、新たな100年に向けて学校を「発展」させる決意を内外に示す機会にしたいと考えています。そのためには、我々教職員や卒業生だけではなく、学校の主役である皆さんの力が不可欠です。式典の他にステージ発表などを予定していますが、コロナの関係で止まってしまった時間を取り戻すために、これから急ピッチで準備を進めていきます。川総に学ぶ誇りと心意気を示す機会になるので、どうか皆さんの力を貸してください。

 次に、本日の総会の意義についてです。

 先週、川越農業高校最後の生徒会長が私を訪ねてきて、当時の思い出話をたくさんして帰りました。今年41歳になるといっていましたので、皆さんのご両親と同じか少し若いくらいの農業青年です。当時私は安藤先生と同じような立場で生徒会顧問をしていました。川農には生徒の自治組織として、生徒会の他に現在のFFJ前身にあたる農業クラブ、土木クラブ、家庭クラブという3つの独立した組織があり、各専門学科のリーダーたちが生徒会本部のわきを固める形で学校行事をリードしていました。川農祭はクラスや部活単位の企画の他に、各クラブ主催のイベントや学習成果の発表などがあり、今と変わらないくらい盛りだくさんの行事でした。リーダーたちのアイデアの豊富さや調整力の高さは目を見張るものがあり、生徒会役員は各クラブと共同で開催する川農祭こそが他校に負けないパフォーマスの場ととらえていたそうです。苦労も多かったけど、たくさんの仲間と信頼関係を築くことができ、20年以上たった今でも、この時の仲間や経験が人生の拠り所になっていると言っていました。

 本日の生徒総会は、今年度の生徒会活動の内容を審議・決定するために行われます。言うまでもなく生徒会は、生徒のためにある組織です。皆さんは学校生活を送る中で、生徒会があってよかったと思ったことはありますか?もし無いのならば、生徒会活動は必要ないのかもしれません。活動しているのかどうかが分からないような生徒会ではなく、生徒が力を合わせて取り組まなければならない時に、存在感を発揮できる生徒会に是非してください。

 さて、皆さん一人一人は生徒会の一員であり、主役であります。生徒会は、先生から与えられた仕事をこなすためにあるのではありません。皆さん一人一人が、川越総合高校での学校生活を、自分たちの手でもっと充実させるために、生徒会活動をどのように改善したらよいかを考え、行動に移すことが必要です。

 第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディは、次のように述べています。「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。」

 ケネディの言葉を借りれば、「学校があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが学校のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。」「生徒会があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが生徒会のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。」ということです。

 皆さん。どうか生徒会活動を通して、ケネディの言葉にあるような「自分には何ができるのか」という“志の種”を見つけてください。また、生徒会活動を通して、AI(人工知能)には身に付けることのできない主体性・協働性・創造性を高めてください。

 結びに、川総の生徒会活動が、皆さんの未来を創り出すことに貢献できることを期待して、私の挨拶といたします。

 

 

 

令和2年7月6日

校長 服部 修 

 

朋(とも)有(あ)り遠方(えんぽう)より来(きた)る

生徒の皆さんへ⑩

令和2年6月23日 

朋(とも)有(あ)り遠方(えんぽう)より来(きた)る 

 

埼玉県立川越総合高等学校

校長 服部 修

 

 通常登校が始まり二日目の朝を迎えました。3週間続いた分散・時差登校に引き続いて生徒の皆さんが休まず登校する姿を見て、大変嬉しく思っています。

 「朋有り遠方より来る、また楽しからずや」、4月に新たな仲間263名(生徒245名・教職員18名)を迎えて間もなく3か月になります。一年次生の皆さんは、想定外のスタートだったため、不慣れな中、今も緊張の毎日を過ごしているのではないかと推察します。本校の校訓である「心理と正義を愛し、勤労と責任を重んじる」の精神で、堅実に、一歩ずつ、学校生活に馴染んでいって欲しいとを願っています。

 目指す生徒像の「広い視野を持ち、夢の実現に向けて学び続ける生徒」を育てるため、先生方は生徒の皆さんの自主性を大切にするよう日頃から心掛けています。しかしながら、コロナ禍の中、決して放任にならないよう、まずは生徒諸君一人ひとりが自らを律して行動するようにしてください。また、同級生同士は勿論のこと、生徒会活動、部活動などを通して、年次を超えて交流の輪を広げるようにしてください。学校教育は、生徒たちが一生を生きていく上で役に立つ知識や技術を教えることが目的ですが、それとともに、社会の常識や人間関係の形成の仕方、つまり社会性、また、人としての在り方や生き方、つまり人格を形成することを助けることも、重要な役割です。特に一年次生は、再開した部活動で汗を流す先輩たちの姿を見て、心に期すものがあると思います。自分の個性と持ち味が発揮できる部活動を自身の目で見つけ出してください。上級生諸君はリーダーシップを発揮して、一年次生のよき相談相手になってもらえるようお願いします。

 梅雨入りしてから、ジメジメした天気が続いています。新型コロナウイルス感染症対策とともに、熱中症にも注意が必要です。朝夕決まった時間の体温計測、健康チェックは熱中症予防にも有効です。平熱を知っておくことで発熱に早く気づくこともできます。日頃から自分の身体を知り、健康管理を充実させ、体調が悪いと感じたら無理せず自宅で静養してください。

 

タイトルの出典 論語(ろんご)・学而(がくじ)

 意味 遠くにいる同じ目標を持った友達が、わざわざ訪ねて来てくれた喜びと、その友と語らえる喜びをいったことば。

 参考 URL  https://kotowaza.avaloky.com/pv_fre06_01.html

皆さんでいっしょに考えていきましょう

生徒の皆さんへ⑨

令和2年6月12日

皆さんでいっしょに考えていきましょう

 

埼玉県立川越総合高等学校

校長 服部 修

 

 今週から分散・時差登校の第2ステージが始まりました。19日(金)まで2週間かけて1週間分の授業を行い、少しずつ学校生活に慣れていってもらうことを狙いとしています。連日30℃を超える暑さの中で、マスクを着けて登校するのは、正直しんどかったのではないかと思います。昨日、関東甲信地方が梅雨入りしたらしいとの発表がありました。蒸し暑い状況がしばらく続きます。マスクを着用すると、息が持つ熱を上手く外に発散できず体内にため込んでしまい、体温が上がってしまいます。また、口内の湿度が保てる分、喉の渇きを感じづらいので水分補給を意識しにくく、脱水が進んで熱中症になる可能性が高まる恐れがあります。普段より意識してこまめに水分補給をしてください。

 さて、正門で登校指導をしていて気になったことを3つお伝えします。皆さん一人一人に考えていただきたいことです。

 一つ目、マスクをしないで登校したり集団でおしゃべりをしながら密になって下校したりする人が、ごく少数ではありますが散見されます。社会総がかりで新型ウイルスの封じ込めに取り組んでいる中で、社会の一員としての自覚が足りないとい責められても仕方がないなと感じました。

 二つ目、歩きスマホをしながら下校したり、食べ歩き、飲み歩きをしながら登校したりする人たちを見かけることもありました。こちらはコロナ以前の問題で、明らかなマナー違反です。新学期早々に登下校中の交通事故が多発する傾向が毎年続いている中で、即刻行動を改めていただきたいです。

 三つ目、校門で整容指導を受ける生徒が多いことです。本来であれば、新たな年度が始まってすぐに生徒指導主任の先生が整容指導の趣旨や身だしなみを整えることの意味をお話ししているのですが、今年はまだ実施しておらず、皆さんの理解と協力が十分でないなと感じました。

 先日ご協力いただいた学校自己評価に関するアンケートでは、「安心・安全な学校生活」、「社会で通用する力の育成」、「主体性、自律性を持つ人材の育成」に対する保護者の期待が大きいことがわかりました。今後の日本社会にコロナ禍が及ぼす影響を予測することが十分にできてない中で、一人一人がよく考えて行動することで、自分自身及び身近にいる大切な人たちが痛みを負うリスクを少しでも下げられるよう、「凡事徹底」を心掛けていきましょう。

 この2週間、生徒の皆さんが頑張って登校している様子を見て大変心強く感じるとともに、さらに「川総」を良くしたいと強く感じました。皆さんには、他校生にない「光り輝く個性と豊かな感性」があります。直面する様々な課題について一緒に考え、知恵を出し合い、1つ1つ乗り越えていきましょう。

 

令和2年度第1学期始業式 校長式辞

 皆さん、はじめまして。熊谷農業高校に転出された 梅澤 仁 前校長先生の後任として、4月1日付けで着任した 服部 修 と申します。よろしくお願いします。

 前校長先生を含め17名の先生方が転・退職され、新たに18名の教職員が着任しております。本来なら、お一人ずつ紹介させていただくところですが、このような状況に免じてお許しください。詳しくは、事前に配布されているプリントを確認してください。

 さて、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3カ月にわたって学校を休業することになってしまいました。この間、学校で勉強することはもちろん、友達に会うことや部活動をすることもできず、皆さんには本当につらい思いをさせてしまいました。

 皆さんは、この休業期間中にどんなことを考えていましたか。

 これまでは、毎日、朝起きて学校に行き、授業を受けたり部活をしたり、友達とおしゃべりしたりといった学校生活を当たり前のように考えていませんでしたか。でも、皆さんが当たり前だと考えていたことは、実は奇跡のような瞬間の連続だったということがわかったのではないかと思います。

 再開にあたり、学校で勉強できることに感謝の気持ちを持ち、しっかりと学校生活に取り組んでほしいと思います。

 ここで私から皆さんにお願いがあります。それは、新型コロナウイルスの感染リスクをできる限り下げることを意識して生活して欲しいということです。埼玉県教育委員会では、「彩の国新しい学校生活5つの安心宣言」を作成しました。皆さんの健康を守る上で、とても大切なルールです。

 1つ目、「家庭と学校が連携した健康管理の徹底」です。

 毎日、朝と夕方、必ず自分の体温を測ってください。咳などの症状や体のだるさを感じたら、すぐに学校の先生や保護者の方に相談してください。

 2つ目、「マスク着用の徹底」です。

 登下校中を含めた学校生活の中ではマスクを着けることを徹底しましょう。特に、近距離での会話や発声を行う場面では、マスク着用を徹底しましょう。

 3つ目、「「3つの密」の回避の徹底」です。

 普段の学校生活の中で、握手やハイタッチ、近距離での会話など、密集・密接場面をつくらないよう意識しましょう。

 4つ目、「手洗い等の徹底」です。

 昼食前や休み時間、トイレに行ったときなど、石鹸を使って、こまめな手洗いを徹底しましょう。

 5つ目、「衛生管理の徹底」です。

 食事をする時以外は、しっかりとマスクを着けましょう。また、繰り返しになりますが、登校・帰宅後にも30秒以上時間をかけて石鹸でしっかりと手洗いをしましょう。

 この他、SNS等による誤った情報の拡散や、コロナ禍に係る誹謗・中傷・差別等の行動をとらないよう、人権感覚をこれまで以上に研ぎ澄まして行動するようにお願いします。

 次にお詫びです。去る5月22日に、埼玉県教育委員会より学校の再開についての指針として学校再開に向けたガイドランが示されました。その中で文化祭について、「生徒が密集して長時間活動することとなるため、感染拡大防止の観点から原則として中止とすること」と示されました。特に3年次生にとっては、高校活最後の文化祭なので、これまでの経験を生かして、「より良い文化祭を創り上げたい」「全員で目標達成する喜び感じたい」など、今年の文化祭に期する思いが強いのではないかと推察します。

 しかしながら、安心して学校生活が送れるよう万全を期すためには、生徒及び教職員の感染リスクを低減させることが不可欠です。感染リスクはゼロにすることができないという事実、再び感染拡大を招く恐れがある以上、リスクを最小限に留めなければなりません。

 誠に残念でありますが、第25回川総祭については中止とさせていただきます。今後、文化祭に代わる行事など、感染拡大の状況等を見極めながら考えていきたいと思います。

 最後に、90歳を超えてもなお精力的に活動を続ける、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんの言葉を紹介します。「心の聡明な人、考え深い人は、怠けずよく励みます。努力も才能です。」努力を積み重ねることの大切さと偉大さを説く言葉で、今年二月に他界したプロ野球の名勝、野村克也氏も同様の言葉を残しています。

 着任して2か月の間、皆さんに向けて毎週メッセージを発信してきました。すでにご覧になった人もいると思いますが、本校ホームページの「校長室から」で見ることができますので、一度覗いてもらえると嬉しいです。

 最後に、「川総」はみなさんの学校です。学校をさらに発展させるためには、皆さんの主体性と自助努力が必要です。困ったり悩んだりするようなことがあったら、担任の先生、部活動顧問の先生、授業を担当する先生に相談してみてください。私が学校にいる時は常に校長室の扉を開けるようにしますので、遠慮なく訪ねてください。

 一緒に考え、知恵を出し合い、課題を解決していきましょう。

 以上で、式辞を終わります。

感染症の歴史に学ぼう

生徒の皆さんへ⑧

令和2年5月27日

 

感染症の歴史に学ぼう

 

埼玉県立川越総合高等学校

校長 服部 修

 

 新型コロナウイルスが私たちの暮らしを大きく揺るがしています。過去をふり返ると、人類はたびたび感染症に襲われ、多くの命が失われてきました。一方で、感染症の流行は人々の考え方や行動様式を大きく変えるきっかけになってきました。時には、世の中の大変革や進歩、社会インフラの改善につながることもありました。終息まで時間がかかると言われています。今日は過去の感染症に学び、「コロナ後(アフターコロナ、ポストコロナ)」について考えてみましょう。

 コレラは元々インドの風土病でしたが、植民地支配をしていた大英帝国の覇権拡大により世界中に広がり、各地で度々大流行しました。日本でも、明治維新前の開国前後に流行し、江戸だけで26万人が死亡したとの記録が残っています。汚れた飲み水に起因して流行したため、公衆衛生の重要性が認識され、上下水道の整備が進みました。このため、コレラは「衛生の母」とも呼ばれています。

 天然痘は人類が唯一根絶に成功した感染症です。1万年くらい前に人類の病気として定着したと考えられています。中米のアステカ帝国やインカ帝国が滅んだのは、攻撃を仕掛けたスペイン軍の武力よりも軍人が持ち込んだ天然痘のせいだったといわれます。日本では奈良時代に大流行し、当時政権を担っていた藤原四兄弟が死亡しました。戦国武将の伊達政宗が片目を失った原因も、幼少期に患った天然痘だったといわれています。明治時代にも、数万単位で人が亡くなる大流行が3回ありました。ちなみに、東大医学部は江戸時代の予防接種施設が起源です。20世紀中の死者は3億人にのぼりましたが、ワクチンを使った世界保健機関(WHO)の活動が功を奏し、1980年に根絶を宣言しました。

 新型コロナウイルス感染症が世界中で急速に広まったのは、グローバル化が進み、国境を超えた行き来が盛んになったことも大きな要因です。感染症の流行、拡大には、それぞれの時代背景が大きく影響していることがわかります。

 いずれ新型コロナの感染拡大が終息したとしても、これまでの社会と大きく変わる面が必ず出てきます。緊急事態宣言で一気に広まったのが、自宅で働くテレワーク(リモートワーク)と、学校のオンライン授業です。もちろん、会社や学校で顔を合わせて働いたり、学んだりすることの大切さは変わりませんが、働き方も学び方も、「コロナ以前」に戻ることはないと思います。通勤や通学の負担が減り、自宅で過ごす時間が増え、生活にゆとりが生まれるかもしれません。

 急激に収益が落ち込んでいる外食、宿泊、旅行、エンターテインメント、アパレル、化粧品といった業界は、コロナ後にどんな工夫をしたら生き残れるでしょうか?いま急激に伸びている通信、ネット通販、宅配・物流といった業態は、さらにどう発展していくのでしょうか?東京を中心とする首都圏への人口集中が続いてきましたが、「密」の回避やテレワークの普及で、地方への人口分散が始まる可能性があります。そして、新たなビジネスがいくつも生まれることでしょう。こうしたことを考えてみることが、皆さんの将来につながるはずです。 

「新しい生活様式」について

生徒の皆さんへ➆

令和2年5月20日

 

「新しい生活様式」について

埼玉県立川越総合高等学校 

校長 服部 修

 

 先週、緊急事態宣言が39県で解除されました。しかしながら、コロナウイルスは私たちの目には見えないところにいて、隙を見せれば再び感染が拡大する恐れがあります。こうしたことから、政府は新たな生活スタイル「新しい生活様式」を提案しました。公衆衛生学の観点から、人との接触を減らし、飛沫感染対策を徹底する実践例です。これらのことをこれから少しずつ日常生活に取り入れていかなければなりません。生徒の皆さんと教職員が一丸となって感染予防を徹底した上で、安心・安全に学校を再開させるために、「新しい生活様式」の考え方とその基本を理解し、習慣化していきましょう。

 

「新しい生活様式」の実践例 <厚生労働省>

 1 一人ひとりの基本的感染対策 感染防止の3つの基本

  ①身体的距離の確保 ②マスクの着用 ③手洗い

・ 人との距離は、できるだけ2m(最低1m)空ける。

・ 遊びに行くなら屋内より屋外を選ぶ。

・ 会話をする際は、可能な限り真正面を避ける。

・ 外出時、屋内にいるときや会話をするときは、症状がなくてもマスクを着用

・ 家に帰ったらまず手や顔を洗う。できるだけすぐに着替え、シャワーを浴びる。

・ 手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う(手指消毒薬の使用も可)

※ 高齢者や持病のあるような重症化リスクの高い人と会う際には、体調管理をより厳重にする。

 

2 日常生活を営む上での基本的生活様式

・ まめに手洗い

・手指消毒

・ 咳エチケットの徹底

・ こまめに換気

・ 身体的距離の確保

・ 「3密」の回避(密集、密接、密閉)

・ 毎朝で体温測定、健康チェック。発熱又は風邪の症状がある場合はムリせず自宅で療養 

厚生労働省ホームページ「新しい生活様式」 

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html 

キャリアプランを考えよう

生徒の皆さんへ⑥
令和2年5月13日



キャリアプランを考えよう


埼玉県立川越総合高等学校
校長 服部 修


 「あなたの 10 年後は 、どうなっていたいですか?」
 こう聞かれて、あなたはすぐに明確な答えを返せますか?
 2年前(2018 年)に約3000人の社会人を対象に行った調査によると、「将来に向けたキャリアプランを明確に描いている」と答えた人の割合は、わずか6%だったそうです。その一方で、自身のキャリアを考える理由については、「これまでの経験が将来に渡って通用するかわからないから」など、先行きの不透明さを不安視する声が、男性の7割にあったそうです。つまり、将来への不安から積極的にキャリアを形成していく必要性を感じながらも、日々の仕事に追われて、キャリアと向き合う機会がなかなか持てていないという現実が見えてきます。
 キャリアプランとは「自分の将来の理想像を明確にし、理想の実現を目指して構築された具体的な行動計画」のことで、現役大リーガーの大谷選手で有名になった目標達成シート「マンダラチャート」もこの一つといえるでしょう。キャリアという言葉は一般的には職歴や経歴を表わしますが、ここでのキャリアは広義的な意味として使用されており、個人がその人生を通じて持つ連続した経験を意味します。

大谷翔平選手が花巻東高校1年生の時に立てた達成目標

 マンダラチャートの基本ルールはとてもシンプルです。9つのマスの真ん中にテーマを入れ込み、周辺のマスに関連する項目を入れていくだけです。例えば、今年度の目標設定にも使うことができます。まず、真ん中に「自分の理想像」を一言で記入し、その理想を達成するために必要な要素を周囲のマスに入れていきます。全ての項目が記入できなければ、無理に埋める必要はありません。あくまで中央に配置した大目標を達成することが目的なので、それを達成するために必要な要素がぴったり9つになるとは限らないからです。マンダラチャートは目的を達成するための手段だということを前提に利用してください。
 書く内容のコツは グ・タ・イ・テ・キ・ニ 。以下のポイントを押さえてマスを埋めていきます。

グ:具体的に書く。抽象的な表現では行動が鈍るので、具体的に箇条書きします。
タ:達成可能なことを書く。高すぎる目標は、途中でくじける原因です。
イ:意欲がもてることを書く。他人から与えられた目標を書いても、自分が意欲を感じなければ、行動を起こす気が起きないものです。
テ:定量化する。単に「頑張る」でなく、日数や回数などなるべく数字に置き換えて。
キ:期日を決める。これを決めないと、いつまでたっても目標は達成できません。
ニ:日課にする。習慣化し、常に意識して行動できるような方法を考えます。

 マンダラチャートは1回書いたら終わりではありません。新しい気づきを得たら、その都度書き直してもよいのです。そして、常に見えるところに置いて、目標にどれだけ近づいているか、定期的に「ふりかえり」を行うのも重要です。
 マンダラチャートは勉強や部活動の目標だけでなく、ダイエットやマラソン大会出場、旅行や読書の記録など、スケジュール管理から、それこそ人生100年将来設計まで、さまざまなことに活用できます。さらに、マンダラチャートには、バランス思考が身につくというメリットもあるので、勉強や部活オンリーに陥ることなく、大事なことを両立させながら、有意義で幸福な人生を歩む道標にもなります。
 大谷選手も高校時代にマンダラチャートで目標を詳細に設定し、それを徹底して実行に移すことによって「メジャーリーガーになる」という目標を達成し、さらなる高みを目指して頑張っています。
マンダラチャートなどは、簡単にマスターできて効果も期待できることから、キャリアプランを考えるきっかけとして、関心を持った人は今日からさっそくチャレンジしてみてください。

緊急事態の期間延長にあたって

生徒の皆さんへ⑤
令和2年5月7日


緊急事態の期間延長にあたって


埼玉県立川越総合高等学校
校長 服部 修


 学校が臨時休業となってから2・3年次生は2か月以上、1年次生は入学式翌日から休業に入り1か月経過しました 。皆さんは今、どのような毎日を過ごしていますか?
 新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにはやむをえないことでしたが、年度末・年度当初の大切な時期に、心の準備もままならないうちに、急に先生や友達に会えなくなってしまいました。 国の非常事態宣言の期間が延長され、もうしばらく「おうち生活」が続くことに、学校教育に携わるものとして胸を痛めています。
 生徒の皆さんが、ウイルスという見えない敵、そして、いつ学校が始まるのかわからない状況に対して、不安を感じているのではないかと危惧しています。このようなときだからこそ心を強く持ち、一人 ひとりが何をするべきか冷静に考え、判断し、行動していくことが大切です。そして、ピンチの中からチャンスを見いだしていく前向きさを失ってはいけません。臨時休業という状況をプラス思考で受け止め、感染拡大の防止のみならず、学習や生活の面でも何とか有意義なものにしていかなければなりません。
 今はウイルス感染の拡大防止が最優先です。未知のウイルスであるが故に、ウェブ上には誤った情報が流れている場合もあります。繰り返しになりますが、何が正しい情報かを見極め、感染拡大防止に向けて何をすべきか、何をすべきではないのかを、冷静に判断してください。
 次に、皆さんの心身の健康についてです。不規則な生活になっていませんか?時々は体も動かしていますか?誰かとお話しできていますか?時々笑っていますか?もちろん人混みに出かけることは控える必要がありますが、ジョギングや縄跳びなど、限られたスペースで可能な運動も色々あります。それぞれに自分と向き合って考えてみてください。
 普段は授業や部活動等で忙しくしているので、時間を持て余してしまうと何をしたらよいかわからなくなりがちです。普段あたり前に思っていた日常的なものが、なくなってみて初めてその重要性に気づくことがあります。学校は、皆さんにとってそのような存在なのではないかと思います。
 2・3年次生には5月1日に宅配便で発送した教科書が、1年次生にはレターパックで発送したシラバスと生徒手帳が、お手元に届いている頃かと思います。もうひと月我慢していただくことになりますが、学習課題に前向きに取り組み、学生としての本分を果たしてください。我々教職員一同は、感染リスクを減らすための様々な対策を講じ、一日も早い学校再開に向けて準備を進めていきます。
 少しでも皆さんの不安が減り 、有意義に過ごせること 。そして、早期にウイルスの感染拡大が止まって学校が再開し、たくさんの笑顔が明星が丘の川総キャンパスに戻ってくることを祈っています。

穀雨(こくう)について

生徒の皆さんへ④
令和2年4月28日


穀雨(こくう)について


埼玉県立川越総合高等学校
校長 服部 修


 今年の春は、いつもとは大きく違う季節になりました。日々溢れる情報の取捨選択に疲れて気持ちが沈んでしまいそうになる中で、上を向く機会を唯一与えてくれたのがサクラやハナミズキの花でした。
 さて、唐突な質問ですが、皆さんは「穀雨」をご存じですか?
 川総で学ぶ生徒には、ぜひとも知っておいていただきたいキーワードです。
 4月19日から5月4日の期間は、二十四節気 (にじゅうしせっき)の一つで立春から数えて5番目にあたる穀雨と呼ばれています。 二十四節気は古代中国で作られた暦で、日本では平安時代から使われています。日本の1年を24等分して、約15日ごとに移ろう細やかな季節それぞれに名前を付けたものです。穀雨は、穀物をうるおす春の雨が降る頃。昔から、種まきの好機とされてきました。穀物だけではなく、色々な草花(雑草も)も春の雨を浴びて、ぐんぐん育っていきます。 穀雨は、田畑を潤して穀物の成長を促す雨もあり、昔はこの時期から田植えの準備をする等、農作業を行う目安だったそうです。春の雨の後には 、安定した晴れの日が続きやすいと昔から言われてきました。
 そしてこの時期が終わると、童謡・唱歌でお馴染みの八十八夜( 今年は5月1日です)が訪れます。これは立春から88日目の夜のことで、「八十八」を組み合わせると「米」という字になることや末広がりを表す字が重なることから、この日に摘んだお茶は縁起物であり、栄養価も高く、口にすると1年元気に長生き出来ると言われています。 農業に携わる人にとっては大変重要な日とされてきました。
 恵みをもたらす雨は、穀物に対してだけではなく、この雨が長い冬の間大地に眠っていた沢山の生命を目覚めさせ、様々な生物が活発に動き始めることも意味しています。
 昨今、私たちに降りかかっている先の見えないこの状況にも、やがて安定した穏やかな晴れの日が必ず訪れます。その時に、あの頃降りかかった雨は転機であり必然だったのだと思えるよう、今は大変ですが、生徒の皆さんにはそれぞれの場所で、来るべき日のために戦略と戦術を練り、そしてその為の勉強や知識を補てんする等、本当の意味での春を迎える準備の時間にしていただきたいと思います 。

「ハナミズキのみち」

生徒の皆さんへ ③
令和2年4月22日


「ハナミズキのみち」について


埼玉県立川越総合高等学校
校長 服部 修


 川越市内では、例年より一週間ほど早くハナミズキの花が見ごろを迎えました。ハナミズキの原産地はアメリカです。アメリカ北部の地域では、日本の桜前線のようにハナミズキの開花状況を地域の情報として届けているそうです。
 さて、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、余儀なく自宅でお過ごしの皆さんに、今日は、「ハナミズキのみち」についてお話しします。
 岩手県陸前高田市に、海側から山側に延びる避難路の目印としてハナミズキの木が植栽されています。ハナミズキの避難経路を提案したのは、陸前高田市にお住いの淺沼(あさぬま)ミキ子さんという方です。淺沼さんは、人一倍責任感が強く、自分の生まれ育ったまちを愛していた息子さん(当時25 歳)を、東日本大震災の津波で失いました。ある晩、息子さんが夢の中に現れ、「津波から逃れる避難経路に沿ってハナミズキを植えてほしい。このまちが大好きだからずっと守っていきたい。」と告げられたのだそうです。その思いを受け止めた淺沼さんは、震災を風化させまいという願いを込めて1万人以上の署名を集め ました。そして、ハナミズキの花が咲く避難路を提案したのだそうです。
 本校では、平成24年(2011年)の10月以降、ボランティア活動を継続して行い、のべ579名の 生徒・教職員が宮城県気仙沼市を中心とした被災地に足を運び、「微力だけど無力ではない」を合言葉に、震災復興のお手伝いをさせていただいており ます。
 私たちのこれからの学びで大切なことは、人を思い、人と積極的に関わり、人と行動をともにすることです。時には日本語だけでなく、外国語を交え、海外の歴史や文化、思いや考えをしっかりと理解し、逆に、日本人としての思いや考え、文化や歴史をしっかりと伝える力が求められる時代が、東京 2020オリンピックを契機にまもなく到来します。
 休業が明けたら、新たな学校生活がスタートします。どうぞ学校や家庭の中で、友達同士の関係の中で、ハナミズキの花言葉「私の想いを受けてください」にあるように、様々な体験や学びの中で、「思いや気持ちをしっかりと受け止めること、そして、しっかりと伝えること」を大切にして欲しいと思います。
 保護者の皆様におかれましても、引き続き感染拡大防止の取組を徹底していただき、できるだけ早く学校が再開できますよう、ご理解とご協力をお願い致します。


参考ホームページ
陸前高田「ハナミズキのみち」の会 http://hanamizukinomichi.com/

学校代表挨拶

学校代表挨拶


 本日晴れて川越総合高校に入学された新入生保護者の皆様 、ご入学おめでとうございます。すべての教職員とともに、お子様の入学を心から歓迎します。
 入学式は、新入生を歓迎する式典であるとともに、「この高校で学ぶ」意識を確認していただく機会でもあります。新型コロナウイルス拡散防止対策の一環として、式を縮小して実施せざるを得なくなったことをお許しください。
 学校長として、本来お伝えしたかったメッセージを書面にしたためましたので、自宅に戻ってから お子様と一読していただければ幸いです。
 保護者の皆様におかれましても、これからの3年間の高校生活について、ぜひお子様と語りあっていただきたいと思います。そして、本校の教育方針や指導について、ご理解とご協力を賜り、新入生のみなさんの高校生活が、より楽しく、充実したものとなりますよう、私たち教職員とともに支えていただくことをお願い申し上げ、学校代表挨拶とさせていただきます。


令和 2 年 4 月 8 日
埼玉県立川越総合高等学校 校長 服部 修

入学式式辞

式  辞


 本日晴れて「県立川越総合高等学校」に入学された新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。すべての教職員とともに、皆さんの入学を心から歓迎いたします。そして、皆さんを今日まで育て、勉強を支えてこられたご家族をはじめ関係の方々にも、心よりお慶びを申し上げます。
 入学式は、新入生の皆さんを歓迎する式典であるとともに、「この高校で学ぶ」意識を確認していただく機会でもあります。新型コロナウイルス(COVIDー19)拡散防止対策の一環として、式を縮小して実施せざるを得なくなったことは、誠に残念です。しかし、このような状況であるからこそ、この4月8日を「今日この日から始まる、川越総合高校での高校生活を実りあるものにするぞ ! 」という宣言の日にしてもらいたいと思います。
 さて、本校は、大正9年4月、「県立蚕業学校」として創立され、「県立農蚕学校」、「県立川越農蚕学校」、と校名を変えながらも、当時の輸出産業の花形であった、生糸を生産する養蚕技術の振興・
発展のため、大きな期待を受け重要な役割を担うとともに、その責任を果たしてまいりました。 戦後
の学制改革により、昭和23年には「県立川越農業高等学校」として、広く農業教育を推進し、農業とその関連産業の育成・振興に大きく貢献してきました。そして、平成8年には、時代の進展に対応した総合学科を設置し、校名を現在の「県立川越総合高等学校」に改め、「農業科目を主とした総合学科」として新たな道を歩みだし、今年で25年目、創立100 周年の節目を迎えます。卒業生も1万9千有余人となり、まさに校訓に掲げられている「心理と正義を愛し、勤労と責任を重んじる」教育を実践し、社会に有為な人材を多方面に多数輩出してまいりました 。
 ただ今、入学を許可しました新入生の皆さん。皆さんは、9年間の義務教育を終え、自分の意思で本校への進学を決意し、合格されました。川越総合高校は皆さんの入学を心から歓迎いたします。皆さんは、伝統ある本校で、そして、地元から深く愛されている本校で学べることに誇りを持ってください。今まさに、大きな希望と幾ばくかの不安を胸に、新たな学校生活を始める皆さんに、あらためて、学校とはどういうものか、お話ししたいと思います。
 学校は、学びあうところです。教科の勉強はもちろんですが、それ以外にも様々なことを、教職員から、また生徒どうしで学ぶことができます。本校には、いろいろな種類の、そして数多くの、学びの仕掛けがあります。皆さんは、それらの仕掛けに気付く人になっていただきたい。どうすれば仕掛けに気付く人になれるか。まずは、好奇心旺盛であること、そして、謙虚であること。世の中は学ぶべきものであふれていることを知っている人、そして、自分には足りないものがあることを自覚している人は、学びのチャンスをつかむことができます。学びのチャンスをつかむことができる人は、大きく成長する はずです。
 次に、学校は、小さな失敗や挫折を経験するところです。大人になってから初めて失敗をしたのでは、立ち直り方がわからず、前へ進めなくなってしまうかもしれません。学校の中で経験する小さな失敗や挫折を大切にしましょう。それらの経験は、きっと皆さんを、強くたくましい人にしてくれるはずです。ただ、皆さんは、失敗したとき、「ごめんなさい」ときちんと言うことができる人であって欲しい。学校は、皆さんの小さな失敗や挫折を見守り、支える存在でありたいと思っています。
 そして、学校は、互を認めあうところです。認めあうとは、決して、ぬるま湯のような関係であるということではありません。本校には、生徒・教職員あわせて800人以上の人たちがいます。それぞれ個性を持った人たちが、互いに切磋琢磨し、高め合う関係を築き上げていきます。まずは、皆さんが他者から尊重されるために、皆さん自身が他者を尊重するというところから始めましょう。互いに認めつつ、みんながレベルの高い居心地の良さを感じられる集団になりましょう。
 最後になりましたが、新入生のみなさんが、この川越総合高校で過ごす限られた時間を大切にしてください。そして、みなさんのその大切な時間を、私たち教職員も一緒に共有できることに深く感謝して、入学式の式辞といたします。

令和 2 年 4 月 8 日
埼玉県立川越総合高等学校 校長 服部 修

2・3年次生向け

始業式に代わって
令和2年4月8日


2・3年次生向けた メッセージ


埼玉県立川越総合高等学校
校長 服部 修

 

 新2・3年次生の皆さん、はじめまして。熊谷農業高等学校に転出された 梅澤 仁 前校長先生の後任として、4月1日付で川越総合高等学校に着任した 服部 修 と申します。どうぞよろしくお願いします。
 令和2年度が始まりました。今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令されたため、学年末の終業式同様に、始業式も取りやめになりました 。みなさんの元気な姿が見られないのは本当に残念です。
 皆さんは進級して一つ年次があがりました。おそらく、何か新しい決意をして、新年度を迎えた人も多いのではないかと推察します。私自身も、新しい学校で新年度を迎えることになり、皆さんと、お会いできるのを心待ちにしていました。春は出会いの季節です。まだ、直接お会いすることはできていませんが、この川総で皆さんに出会えたことを大変嬉しく思っています。そして、この出会いを大切にしたいと強く思います。年度の初めに一つだけお願いをさせてください。
 「凡事徹底」という言葉を覚えて欲しいということです。「凡事徹底」とはたり前のことを普通の顔をして徹底してやりきるということです。
 皆さんにとってあたり前のこととはなんでしょうか?
 私がお願いしたいあたり前とは 、体育館ステージに向かって右側のボードにある、「時を守り、場を清め、礼を正す」(森 信三さんの言葉)という言葉です。このことを凡事徹底してほしいのです。
 「時を守り」とは、「5分前行動」を徹底するということです。5分前行動するということは 、 他人の時間を大切にするということでもあります。総合学科の授業の性質上、教室移動が多い中、待たされるのは誰もがいやですから ・・・ 。ぜひ5分前行動ができる人になってほしいと思います。
 「場を清め」とは、掃除を徹底して行うということです。本気で掃除ができる人は他人の気持ちがわかる人です。きれいな場所は誰もが気持ち良く感じます。本気で心を込め、身の回りの掃除ができる人になってほしいと思います。
 「礼を正す」とは、自分も相手も気持ち良くなるような「挨拶」「言葉づかい」「服装」に気遣うということです。このことができている人は、良好な人間関係が築ける人です。その人がいるだけで、その場が温かくなります。就職や進学に際して行われる試験において、ぜひ挨拶だけで合格がもらえる人、「すごい挨拶」ができる人になってほしいと思います。
 2年次生は学校の中心学年として、3年次生は卒業後の進路に向けた準備にシフトしながら、 川総で充実した生活を気持ちよく送ってください。
 最後に、臨時休業がしばらく 続きますが、このあと指示がある学習課題に真摯に取り組みながら、感染予防に努めてください。

校長あいさつ

                校 長 挨 拶

 

                                             埼玉県立川越総合高等学校

                                                       校長 服部 修

 

 実りと暮らしを学ぶ総合学科、川越総合高等学校のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。

本校は、大正9年(1920年)4月に「県立蚕業学校」として創立され、「県立農蚕学校」、「県立川越農蚕学校」、と校名を変えながらも、当時の輸出産業の花形であった、生糸を生産する養蚕技術の振興・発展のため、大きな期待を受け重要な役割を担うとともに、その責任を果たしてまいりました。戦後の学制改革により、昭和23年(1948年)には「県立川越農業高等学校」として、広く農業教育を推進し、農業とその関連産業の育成・振興に大きく貢献してきました。そして、平成8年(1996年)には、時代の進展に対応した総合学科を設置し、校名を現在の「県立川越総合高等学校」に改め、「農業科目を主とした総合学科」として新たな道を歩みだし、今年で25年目、創立100周年の節目を迎えます。卒業生も1万9千有余人となり、まさに校訓に掲げられている「心理と正義を愛し、勤労と責任を重んじる」教育を実践し、社会に有為な人材を多方面に多数輩出してまいりました。

 本校の特長は、総合学科の特徴である、自分の興味・関心や将来の職業を考えて科目を選ぶという事を最大限に活かし、多くの選択科目を用意していることです。とりわけ、施設・設備を活かして農業科や家庭科、商業科の科目が多く用意され、命の大切さ、食の安全、環境の大切さなどを学ぶことができます。また、部活動やボランティア活動、地域での活動も活発に行われています。

 中学生の皆さん、かけがえのない高校生活を川越総合高等学校で送ってみませんか。

 地域の皆様、卒業生の皆様には、今後も本校への変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。

 

     令和2年4月1日

 

校長挨拶

                                 校長挨拶

                                                       埼玉県立川越総合高等学校

                                                       校長 梅澤 仁

 実りと暮らしを学ぶ総合学科、川越総合高等学校のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。

 本校は、大正9年(1920年)に埼玉県立蚕業学校として開校し、平成8年(1996年)に総合学科制を取り入れ、川越総合高等学校となりました。2年後の2020年には、創立100周年となります。これまで、卒業生の多くが地域に根ざし、地域の農業や文化・活動を支えるリーダーとして活躍しております。

 本校の特長は、総合学科の特徴である、自分の興味・関心や将来の職業を考えて科目を選ぶという事を最大限に活かし、多くの選択科目を用意していることです。とりわけ、施設・設備を活かして農業科目や家庭科目が多く用意され、命の大切さ、食の安全、環境の大切さなどを学ぶことができます。また、部活動やボランティア活動、地域での活動も活発に行われています。

 中学生の皆さん、かけがえのない高校生活を川越総合高校で送りませんか。

 地域の皆様、卒業生の皆様には、今後も本校への変わらぬ御理解と御支援をお願い申し上げます


 


 入学式 式辞   〔 平成29年 4月 10日 〕

     式 辞
 木々の緑が芽吹き、花々が咲き競うこの春の佳き日に、島田喜昭 PTA会長 様、諸口高男 後援会長 様をはじめ、多数のご来賓とご臨席を賜り、川越総合高等学校 平成29年度 入学式 を挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない喜びでございます。ご臨席の皆様に心より御礼申し上げます。
 ただ今、入学を許可いたしました247名の新入生の皆さん 入学おめでとうございます。 皆さんにとって、今日の佳き日は、生涯の中で忘れることのできない大切な日となるでしょう。 皆さんの入学には、皆さん一人一人の努力の成果はもちろんありますが、それとともに家族の方々の励まし、先生方の御指導や周囲の方々の御支援があったとことを忘れてはなりません。 このことをしっかりと心に刻み、感謝の気持ちを胸に、高校生活を踏み出してください。 保護者の皆様、本日はお子様の御入学まことにおめでとうございます。 お喜びはひとしおのことと、心からお祝い申し上げます。
 本校は、大正9年4月に開校し、以来、時代の変化に対応しながら、平成8年4月に現在の川越総合高等学校となり、地域と共に各分野で活躍する多くの卒業生を社会に送り出してまいりました。 2020年には創立100周年を迎えることとなります。 入学された皆さんも本校の伝統を引き継ぎ、さらに発展、充実した学校生活を送っていただきたいと思います。 本校の校章は、昭和40年4月に従来の川越農業の校章を改めたもので、本校の由来をとどめる桑の葉と、未来を開拓する意志を表現する鎌をあしらったものです。 また、「真理と正義を愛し、勤労と責任を重んじる」を校訓に教育活動に取り組んでおります。
 総合学科の特色は、幅広い選択科目の中から自分で科目を選択し、一人一人が自分の興味・関心や将来の職業選択を視野に入れた学習ができるということです。 そして本校の特色として、農業科目や家庭科目を中心とした多彩な選択科目が用意され、命の大切さを学び、食の安全・安心や環境の大切さについても学ぶことができます。
 さて人間として、大きく成長するためには、どのように高校生活を過ごせばよいでしょうか。2つお話ししたいと思います。
 一つは、教育学者 森 信三 先生の言葉を借りると 「時を守り、場を浄め、礼を正す」 ということです。
 当たり前のことですが、「時を守る」とは、時間を大切にすることです。 遅刻 欠席 早退をしない。 本校では、多くの生徒が3年間皆勤で卒業します。 昨年度の卒業生は63名が皆勤でした。 これは、他校に誇れる特筆すべきことです。
  「場を浄める」とは、「汚さない」ことを基本とし、身の回りを整理整頓し、清潔にすることです。 一生懸命掃除し、清々しい環境で、学習に取り組みましょう。
 そして、「礼を正す」とは、「時間 ・ 場所 ・ 目的」を考え、きちんとした服装・態度で生活することです。
 明るく元気に挨拶すること、先輩や先生方など、目上の人を意識した言葉遣いも大切です。
 「時を守り 場を浄め 礼を正す」とは、高校生活を送る基本的なマナーです。
 本校は普通教科と専門教科を総合的に学習できる総合学科です。 普通高校にはない、実習をとおした団結力や絆が自然に生まれてきます。 また、同じ目標に向かい、ともに汗を流し、同じ釜の飯を食う部活動の仲間も大切です。 是非、これから先の長い人生を、共に心豊かに過ごせる友達を見つけてください。
 今、皆さんは高校に入学したばかりですが、卒業したらどうするのか、これからの日々の学習活動の中で、自分をしっかり見つめ、その答えを見いだしてくれることを期待しています。 高校生活は、皆さんがこれまで歩んできた義務教育とは異なります。 一日も早く、高校の学習システムを理解し、ルールやマナーを守れる、しっかりした規範意識、そして、誇りと自信を持って、本校での充実した高校生活を送ってください。 勉強と部活動、文武両道を貫き、自らの力で高校に在学した証を築き上げてください。 大いに達成感を体感し、自己の成長につなげてほしいと願っています。 これから先、辛いことや悩むこともあるでしょう。 決して逃げないで、これから歩む山や谷を自分の力で乗り越えることのできる力を身につけてください。
 私たち教職員は、皆さんの内に秘めたすばらしい資質や能力を少しでも引き出し、伸ばし、進路実現を支援することが使命であると考えています。
 御出席いただきました保護者の皆様にお願いします。 これから3年間には、様々なことがあると思います。 入学されたお子様たちがより良い進路実現を果たすために、私たち教職員は、一丸となって指導に専念してまいります。 ここに、改めて、本校の教育方針に対しまして、保護者の皆様の特段のご理解とご協力をお願いするものです。 学校と緊密な連携を切にお願い申し上げます。
 結びに、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様に重ねて御礼申し上げますとともに、新入生の皆さんが、今日の慶びを忘れることなく、心身ともに健やかで、充実した実り多い高校生活を過ごせますよう、心からお祈りし、式辞といたします。
平成29年 4月 10日   埼玉県立川越総合高等学校長   韮塚 光信 

学校  卒業証書授与式 式辞   〔 平成29年 3月 11日 〕

     式 辞
  日差しがすっかり明るくなり、新しい春の息吹が感じられる今日の佳き日に、島田PTA会長様、大野同窓会長様を始め、多くのご来賓の皆様のご臨席を賜り、平成28年度 埼玉県立川越総合高等学校の卒業証書授与式が盛大に挙行されますことは、卒業生はもとより、本校職員 並びに生徒一同にとりましても大きな喜びであります。ご臨席を賜りました皆様に心より御礼申しあげます。
 ただ今、237名の生徒に対して、卒業証書を授与いたしましたが、卒業生の皆さん 誠におめでとうございます。 皆さんは、入学以来のたゆまぬ努力が実を結び、ここにめでたく 卒業の栄誉を得られたわけですが、ご家族の方々を始め 多くの方々のお世話によって得られたものであります。そのことを忘れてはなりません。
 諸君たちは、3年間の高校生活を終えて、今日この場から、それぞれの人生に向かって出発していくわけですが、今、貴方方は、将来に向けて期待と豊富に満ちていることと思います。 本校の3年間に培ったものが10年後、20年後の時代になっても 皆さんの心の中で生き生きとした生命を持ち続け、その人生を支えていくものであってほしいと、私は願っております。
 本校では、心豊かな生徒を育成するため、文化祭、をはじめ、東北ボランティア、三富新田の落ち葉掃きなど、特色ある行事を展開しております。 そのような中で今年度は、2つの国際交流を行いました。
 1つ目、カリフォルニア チュラーレの農業研修です。これは、2020年の創立100周年プレ事業の一環として、昨年の7月26日から10日間の日程で行われました。 カリフォルニア チュラーレの農業は、アメリカの中でも大規模で企業的な農業であり、生徒にとって想像を超える驚きと感動となったことと思います。 また、チュラーレの高校生宅に5日間宿泊したホームステイは、アメリカの生活様式や文化を学ぶとともに、語学の研修やコミュニケーション能力の育成にも繋がったことと思います。
 2つ目に、本校の食品科学系列では、台湾の高校生と協力して、名細農場で採れたトマトを活用した商品開発を行いました。 商品名は「フレッシュトマトせんべい」といいますが、トマトの香りを強く感じられるように作ったせんべいで、台湾の方の味覚にも合う物になっています。 せんべいの形は台湾の国花、梅の花の形に似せています。 昨年の12月には台湾に本校から3名の生徒が渡り、開発した 「フレッシュトマトせんべい」 の販売を行いました。 今後、文化祭やイベントでも川越総合高校のオリジナル商品として、販売やプレゼントに使えればよいと思っています。
 カリフォルニア チュラーレの農業研修、そして台湾の高校生と協力した商品開発は、普段の生活で体験することのできない、人の温かさやコミニュケーションの大切さなど、自主自立が養われた国際交流であったと思います。
 現代は情報化の進展により急速に国際化しています。 これからの日本人に求められるものは語学力やコミニュケーション能力、そして異文化に対する理解です。 本校生徒がこの国際交流で持ち帰った、数々の貴重な体験は、全生徒に対して報告会を実施しております。 それぞれが、これからの人生に生かしていただきたいと思います。
 さて、これから卒業生諸君は、多忙で輝かしい人生となる皆さんの門出に当たり、一言はなむけの言葉を申しあげます。
 まず初めに 「有言実行の人であれ」 ということあります。 今までは、「不言実行」 と言って、黙々と物事を行う事がよしとされてきましたが、現代社会を逞しく生き抜く上で、自分の意見や主張がきちんと述べられ、行動できる人が今日では求められています。 これからは、「言って、言ったからには、責任をもって行動する」 と言うことであり、そして社会に有用な人となり、多くの人々から信頼を寄せられるような人間になって頂きたいと思います。
 次に3つの勇気をもって、逞しくこれからの社会を生きて頂きたいと言うことであります。 3つの勇気とは、「挑戦への勇気」、「留まる勇気」、「守る勇気」 の3つであります。 第一の、「挑戦の勇気とは」、貴方方は、明日からは、それぞれ選んだ道を自分の力で切り開いていくことになります。自分はこの道をすすむのだと決めたなら、一度や二度の困難にくじけず挑戦し続け、自分の夢の実現のために、勇気をもって果敢に取り組んで頂きたいと言う思いでの「挑戦への勇気」であります。 第二の「留まる勇気」とは、一つの事を成し遂げるには、がむしゃらなだけではいけません。 時には、広い視野に立って、自分の生き方を振り返ることが大切です。 今、自分は、何を優先して行うべきか、何を学ぶべきか、それを考えられる人になってほしいと思います。正しく生きるには、ときには勇気を持って決断することが必要であります。 第三の「守る勇気」とは、これからの時代は、世界の人々が力を合わせ、地球を大切にしながら、人間の幸せを希求する時代、即ち、共存共栄の時代であります。 そのためには、自分の役割をしっかり果たせる人になってほしいと思います。 人間が共に生きるためには、社会のルールやマナーを一人一人が互いに協力して守っていかなければなりません。 その思いからの「守る勇気」であります。 この3つの勇気をもって、貴方方がこれからの国際社会の中で胸を張って堂々と活躍して行っていただきたいと思います。
 終わりに、本日御列席下さいました御来賓各位に深甚なる謝意を表するとともに、これまでの3年間、本校の教育に対しまして暖かいご支援とご協力を頂きました保護者の皆様に感謝を申しあげます。 また2020年に創立100周年を迎えるこの川越総合高校のよき理解者として、今後ともお力添えを頂ければ幸いでございます。 そして、卒業生の皆さんの前途が洋々たるものであることを信じ、また、将来の御多幸をお祈りし、式辞といたします。
平成29年 3月 11日   埼玉県立川越総合高等学校長   韮塚 光信 

 入学式 式辞   〔 平成28年 4月 8日 〕

     式 辞
 木々の緑が芽吹き、花々が咲き競うこの春の佳き日に、武藤康則 PTA会長 様、天野一男 後援会副会長 様をはじめ、多数のご来賓とご臨席を賜り、川越総合高等学校 平成28年度 入学式 を挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない喜びでございます。 ご臨席の皆様に心より御礼申し上げます。
 ただ今、入学を許可いたしました240名の新入生の皆さん 入学おめでとうございます。 皆さんにとって、今日の佳き日は、生涯の中で忘れることのできない大切な日となるでしょう。 皆さんの入学には、皆さん一人一人の努力の成果はもちろんありますが、それとともに家族の方々の励まし、先生方の御指導や周囲の方々の御支援があったとことを忘れてはなりません。 このことをしっかりと心に刻み、感謝の気持ちを胸に、高校生活を踏み出してください。 保護者の皆様、本日はお子様の御入学まことにおめでとうございます。 お喜びはひとしおのことと、心からお祝い申し上げます。
 本校は、大正9年4月に開校し、以来、時代の変化に対応しながら、平成8年4月に現在の川越総合高等学校となり、地域と共に各分野で活躍する多くの卒業生を社会に送り出してまいりました。 2020年には創立100周年を迎えることとなります。 入学された皆さんも本校の伝統を引き継ぎ、さらに発展、充実した学校生活を送っていただきたいと思います。 本校の校章は、昭和40年4月に従来の川越農業の校章を改めたもので、本校の由来をとどめる桑の葉と、未来を開拓する意志を表現する鎌をあしらったものです。 また、「真理と正義を愛し、勤労と責任を重んじる」を校訓に教育活動に取り組んでおります。
 総合学科の特色は、幅広い選択科目の中から自分で科目を選択し、一人一人が自分の興味 ・ 関心や将来の職業選択を視野に入れた学習ができるということです。 そして本校の特色として、農業科目や家庭科目を中心とした多彩な選択科目が用意され、命の大切さを学び、食の安全・安心や環境の大切さについても学ぶことができます。
 さて人間として、大きく成長するためには、どのように高校生活を過ごせばよいでしょうか。 二つお話ししたいと思います。
 一つは、教育学者 森 信三 先生の言葉を借りると 「時を守り 場を浄め 礼を正す」 ということです。
 当たり前のことですが、「時を守る」とは、時間を大切にすることです。 遅刻 欠席 早退をしない。 本校では、多くの生徒が3年間皆勤で卒業します。 昨年度の卒業生は40名が皆勤でした。 これは、他校に誇れる特筆すべきことです。
  「場を浄める」とは、「汚さない」ことを基本とし、身の回りを整理整頓し、清潔にすることです。 一生懸命掃除し、清々しい環境で、学習に取り組みましょう。
 そして、「礼を正す」とは、「時間 ・ 場所 ・ 目的」を考え、きちんとした服装・態度で生活することです。
 明るく元気に挨拶すること、先輩や先生方など、目上の人を意識した言葉遣いも大切です。
 「時を守り 場を浄め 礼を正す」とは、高校生活を送る基本的なマナーです。
 本校は普通教科と専門教科を総合的に学習できる総合学科です。 普通高校にはない、実習をとおした団結力や絆が自然に生まれてきます。 また、同じ目標に向かい、ともに汗を流し、同じ釜の飯を食う部活動の仲間も大切です。 是非、これから先の長い人生を、共に心豊かに過ごせる友達を見つけてください。
 今、皆さんは高校に入学したばかりですが、卒業したらどうするのか、これからの日々の学習活動の中で、自分をしっかり見つめ、その答えを見いだしてくれることを期待しています。 高校生活は、皆さんがこれまで歩んできた義務教育とは異なります。 一日も早く、高校の学習システムを理解し、ルールやマナーを守れる、しっかりした規範意識、そして、誇りと自信を持って、本校での充実した高校生活を送ってください。 勉強と部活動、文武両道を貫き、自らの力で高校に在学した証を築き上げてください。 大いに達成感を体感し、自己の成長につなげてほしいと願っています。 これから先、辛いことや悩むこともあるでしょう。 決して逃げないで、これから歩む山や谷を自分の力で乗り越えることのできる力を身につけてください。
 私たち教職員は、皆さんの内に秘めたすばらしい資質や能力を少しでも引き出し、伸ばし、進路実現を支援することが使命であると考えています。
 御出席いただきました保護者の皆様にお願いします。 これから3年間には、様々なことがあると思います。 入学されたお子様たちがより良い進路実現を果たすために、私たち教職員は、一丸となって指導に専念してまいります。 ここに、改めて、本校の教育方針に対しまして、保護者の皆様の特段のご理解とご協力をお願いするものです。 学校と緊密な連携を切にお願い申し上げます。
 結びに、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様に重ねて御礼申し上げますとともに、新入生の皆さんが、今日の慶びを忘れることなく、心身ともに健やかで、充実した実り多い高校生活を過ごせますよう、心からお祈りし、式辞といたします。
平成28年 4月 8日   埼玉県立川越総合高等学校長   韮塚 光信 

学校  第1学期 始業式 あいさつ   〔 平成28年 4月 8日 〕

 おはようございます。
 ただ今、ご紹介いただきました韮塚と申します。 前任の柿沼校長先生の後任として4月1日から川越総合高校で勤務することになりました。 どうぞよろしくお願いいたします。 私も、30年前になりますが、川越農業高校の時に6年間食品科の職員として勤務した経験もあり、懐かしく思っております。
 今日は、はじめて生徒の皆さんと顔を合わせることができました。 私の思っていることと、皆さんへのお願いをお話しします。
 先ず第一に、30年前もそうでしたが、環境のよいきれいな学校だという印象です。 「環境が人をつくり、人がまた、環境をつくる」とも言いますが、環境はそこに住んでいる人を映し出す鏡だと思います。 これからもぜひ、学び舎をきれいにしてほしいと思います。
 4月1日の初めての出勤でも、女子生徒から正門で気持ちのよい挨拶をいただきました。 グランドでは、野球部が一生懸命練習に取り組んでいる姿をみて、久しぶりに心が弾む思いがしました。
 県内公立高校が139校ある中で、川越総合高校でみなさんと出会うことができた、この縁を大切にしていきたいと思います。 「きれいな学校で仕事ができる喜びと感動」をいつまでも忘れないで頑張ろうと思っています。
 川越総合高校は、熱心な先生と恵まれた施設がそろっています。 この恵まれた教育環境を十分に活用して、よりよい校風づくりに取り組んで欲しいと思います。 皆さん一人一人が持っている、磨けば光る才能や素質を埋もれたままにしておくのは本当にもったいないことです。 もっと多くの人が部活動に取り組んだり、資格取得や検定に取り組んでほしいと思います。
 川越総合高校は、皆さんにとって母校であり、2020年には創立100周年を迎える学校です。 すでに多くの先輩方が、県内はじめ、各方面で活躍し、母校の発展を願っています。 川越総合高校で学んだことを誇りに思えるような校風と伝統を築き上げていくことが、今この学校に在籍している私たちの義務だと思います。
 そこで、この「川総」には100周年を目標としてグランドデザインというものがあります。 このことについては、前校長の柿沼先生からもお話があったかと思います。 「生徒が主役、一人ひとりが煌(きら)めく川総プログラム」というものです。 生徒の皆さんが、様々な場面で、それぞれが主役になって、煌めけるような学校にしたいとものです。
 そこで、2年生にお願いします。 2年生は、学校の中堅です。 勉強に部活動に、川越総合高校の牽引車としての自覚をもって大いに頑張ってください。 よく言われることですが、2学年という学年は、学校生活からの慣れからかもしれませんが、中だるみになりやすいのも事実です。 そうならないためには、「各自が明確な目標をもつ」「自分は将来こうなりたい」という目標をもつことが大切です。
 次に、3年生にお願いします。 自分の進路についてよく考えてください。 秋には、就職試験や進学試験があります。 今から準備を進め、頑張ってほしいと思います。 そして、全員の進路決定と一人も欠けることなく卒業してほしいいと思います。 また、最上学年としての見本となってほしいと思います。
 100周年に向けたグランドデザインの具体的方策の一つに「埼玉一挨拶のできる学校」という目標があります。 3年生が見本となって挨拶してください。 挨拶はコミュニュケーションの一つです。 そして、もう一つ「女子のスカート丈」です。 学校の評価はあらゆるところで評価されますが、地域の方々にとっては服装も学校の評価の一つです。 スカート丈を短くすることなく着こなしてください。 このことについては、2年生にもお願いします。
 今日の午後には、新入生が入学してきます。 よき先輩として新入生の模範となり、2020年の100周年に向けて、川越総合校高校をより素晴らしい学校に作り上げていきたいと思っています。 どうぞよろしくお願いいたします。

卒業証書授与式 式辞

埼玉県立川越総合高等学校卒業証書授与式 校長式辞

 やわらかい日差しの中で、中院の桜の蕾も大きく膨らみ、桜前線の話題も気になり始める頃となりました。春の息吹に心弾む今日この頃ですが、それは同時に、旅立ちの季節でもあります。三年次生の皆さん、卒業おめでとうございます。三年間のそれぞれの思い出が、今まさに、頭の中で走馬灯のようにめぐっていることと思います。

 本日ここに、埼玉県立川越総合高等学校の卒業証書授与式が盛大に挙行できますことは、卒業生はもとより、ご列席の保護者の皆様方のお慶びは、如何ばかりかと拝察いたします。教職員一同、三年間にわたる皆様のご支援と御協力に感謝申し上げるとともに、心よりお慶び申し上げます。また、この良き日にご多忙の中、本校の卒業式にお時間を割いてご臨席を賜りましたご来賓の皆様には、生徒及び保護者の方々、そして教職員および本校関係者に成り変わりまして、衷心より御礼申し上げます。

  只今、卒業証書を授与されました二百三十四名の卒業生の皆さん、本日の晴れの日を迎えられたのは、皆さん自身の努力と共に、ご家族、友人、先生方、地域の方々などの、本当に多くの皆様の支えがあったことは、決して忘れないでください。それらの方々への、感謝の気持ちをしっかり持ち続けることが、明日からスタートする新たな社会で、新たに出会う人々との心の絆をより深くする源になるものと私は思っています。

  振り返ってみますと、皆さんが入学した平成二十五年。その年の九月に、二回目の東京オリンピックが五十六年ぶりとなる二0二0年に開催されることが決まりました。翌年の二十六年には、長い間研究がすすめられていたリニア新幹線の工事がようやく着工され、全く新たな交通機関の誕生が現実のものとなることになりました。そして昨年の二十七年は、戦後七十周年の節目の年となりましたが、平和な世の中がいつまで続くのか、なんとなく不安になる状況も多くみられるようになり、改めて、世界平和のための議論と意識の高まりが感じられました。また、皆さんがすぐに直面することですが、選挙の投票権が十八歳に引き下げられる選挙制度改革も行われました。まさに社会は、多様に、かつ急速に、また複雑に変化しています。夢膨らむ洋々たる未来と共に、先行き不透明で不安感を抱かざるを得ない状況の未来も、皆さんを待っています。だからこそ、皆さんがこれからの社会で、どんな意識で、何を感じ、何を考え、どんな決断と行動をするかが、極めて重要になるということを、ぜひ認識していただきたいと思います。

  そこで、昨年の十二月にノーベル物理学賞を受賞された、お隣の川越高校から、埼玉大学を卒業された「梶田孝明」先生と、ノーベル生理学・医学賞を受賞された「大村智」先生のことばをご紹介します。特に、お二人は、埼玉県とのゆかりが大変深いことから、県民栄誉賞を受賞されています。「梶田孝明」先生は、ノーベル賞受賞後に、国内で一般の方を対象とした初めての講演会を、出身地の東松山市で行いました。その中で、ご自身の中で何回かあった「人生を決めた瞬間」に触れられ、

「若い皆さんは、いつ本当に、人生を決めるような大切な出会いがあるかわからないので、広く目と心を開いて準備してください。」というお話をされて講演を結びました。また「大村智」先生は、県民栄誉賞の贈呈式の後に子供達に向けて「教わったことを鵜呑みにするのではなく、自分で新しいことを考える人材になってほしい。物を覚えるだけではだめだ。自分から知恵を出せる人になってください。」とメッセージを送られました。このお二人の先生の言葉は、素朴でわかりやすい表現ですが、自らの実体験の中で、世界の偉業を成し遂げた源を示している言葉だと、私は感じました。ノーベル賞受賞者のお二人の先生の言葉を、卒業される皆さんへのはなむけの言葉として、もう一度送ります。「人との出会いを、広く目と心を開いて大切に」し、「自分で考え、知恵を出せる人間になること」を強く皆さんに期待します。卒業生の皆さんが、川総生であったことの「誇り」を胸にひめ、健康に留意し、それぞれの目標に向かって精進、努力され、やがて美しい花を咲かせ、素晴らしい実を結ばれる人生を送ることを、念願しています。

  結びに、卒業生と共に、ご列席の皆様方に改めて御祝いと御礼を申し上げます。また、二0二0に、創立百周年を迎えるこの川越総合高校の良き理解者として、今後ともお力添えを頂けれは幸いでございます。そして、卒業生の皆さんが、今後益々活躍されますことを心よりご祈念致しまして、式辞と致します。

  平成二十八年三月十二日

              埼玉県立川越総合高等学校長    柿沼重信

入学式 式辞

平成27年度 埼玉県立川越総合高等学校 入学式 式辞

 

 242名の入学生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また保護者の皆様にも心より御祝いを申し上げます。

 春の温かさの中で、美しい花々は咲き誇り、木々の若葉もあざやかに、すがすがしさを感じられるこの良き日に、PTA会長様、後援会長様、同窓会長様をはじめ、多数のご来賓の皆様方、並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、ここに埼玉県立川越総合高等学校 平成27年度入学式を挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない喜びでございます。ご臨席の皆様に心より御礼を申し上げます。

 さて、本校は大正9年4月、「県立蚕業学校」として創立され、「県立農蚕学校」、「県立川越農蚕学校」と校名を変えながらも、当時の輸出産業の花形であった、を生産する養蚕技術の振興発展のために、重責をはたしてまいりました。その後の学制改正により、昭和23年には「県立川越農業高等学校」として広く農業教育を推進し、農業とその関連産業の育成と振興に大きく貢献してきました。そして平成八年には、時代の進展に対応した総合学科を設置し、校名を現在の「県立川越総合高等学校」として、「農業科目を主体とした総合学科」としての新たな道を歩みだし、今年で節目の20年目、創立からは96年目となりました。校訓に示されている「真理と正義を愛し、勤労と責任を重んじる」ことを実践する中で、社会に有為な人材を多方面に多数輩出してまいりました。

 本日ここに入学された皆さんには、この農業高校としての歴史と伝統を引き継ぐとともに、総合高校としての進取の精神を併せ持った本校での「学び」が今日から始まるのです。その「学び」は、それぞれが自分の興味・関心や、将来の生き方を視野に入れた上で、幅広い選択科目の中から自分で科目を選択し、一人ひとりが違った時間割をもって主体的にやっていくという、総合学科の特色を活かした中で進められていきます。そしてその「学び」によって、本校の教育目標にある「生き物を通して心豊かな人間になる」「自ら学ぶ意欲と主体的に判断できる能力を身に着ける」「自分の個性を最大限に伸ばし、心身ともに健全で有益な社会人になる」ということが、これからの3年間の高校生活の中で強く求められています。 

 本校は、来る2020年、東京オリンピックの年に創立百周年を迎えます。その記念すべき時に向け、さらに発展する川越総合高校を創造すべくグランドデザインを検討してきました。そのテーマは「生徒が主役 一人ひとりが煌めく川総プログラム」として、「感性を磨き、感動できる生徒を育てる」ことをスローガンに、様々な取り組みを実践していく予定です。本校をさらに大きく発展させ、誇りをもてる素晴らしい学校にしていくのは、本日ここに入学した皆さん自身です。皆さんと2・3年次生の先輩方を含めた生徒が本校の主役なのです。勉強はもちろんのことですが、部活動や学校行事など、皆さんはこれから様々な活動に参加して、多くの貴重な体験をしていきます。楽しいことや喜びばかりではないかもしれません。辛いこと、悲しいこと、苦しいこと様ざまなことがあると思います。しかし、その中にこそ感動があり、皆さんを人間として成長させる体験も数多くあるものです。そのためにも、豊かな心、そして広く素直な心を持ち、人の心や想いを敏感に感じられる感性を磨くことが必要になってきます。

 私は、高校時代ほど、人生を方向付ける大切な時期はないと考えています。樹木の成長にたとえれば、それはまさに「芽吹く」時であるように思います。木々の芽が「芽吹く」までは、寒く厳しい冬の時です。その間はじっと我慢し、右の方に伸びようか、左の方に伸びようかと思い悩んでいるかのようです。しかし、春の息吹を感じた瞬間に、「芽吹く」方向を決めて、そのまま勢いよく、またたく間に力強く大きく成長していきます。

 新入生の皆さん一人一人が、本校の総合学科という特色の中で、それぞれの「芽吹く」方向をしっかり決めて、卒業の時には、力強い「芽吹き」を実現してくれることを願っています。

 結びに、保護者の皆様におかれましても、これからの三年間の高校生活について、ぜひお子さんと語り合っていただければ幸いです。そして、本校の教育方針や指導について、ご理解とご協力を賜り、新入生の皆さんの高校生活が、より楽しく、充実したものとなりますよう、私たち教職員とともに支えて頂くことをお願い申し上げまして、式辞と致します。

          平成27年4月8日   埼玉県立川越総合校高等学校長   柿沼 重信

卒業式 式辞

平成26年度埼玉県立川越総合高等学校 卒業証書授与式 式辞

 

 厳しかった冬の寒さも和らぎ、木々の芽吹きもすがすがしく、春の息吹を感じられる良き日となりました。

 234名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。また、保護者の皆様方にも、お子様のご卒業を心よりお祝い申し上げます。おめでとうございます。

  本日の卒業証書授与式にあたり、PTA会長池田健康様、後援会々長諸口高男様、同窓会々長大野松茂様、一般財団法人埼玉県農業高等学校育英会代表理事古寺五一様を始めとする多数のご来賓の皆様、そして保護者の皆様のご臨席を賜り、ここに埼玉県立川越総合高等学校卒業証書授与式が、盛大に挙行できますことは、卒業生、在校生はもちろんのこと、私たち教職員にとりましてもこの上ない喜びでございます。ご臨席の皆様に、厚く御礼申しあげます。

 ただ今、卒業証書を授与されました卒業生の皆さん、本日の晴れの日を迎えられたのは、皆さん自身の努力とともに、ご家族、友人、先生方、地域の方々など、多くの皆様の支えがあったことを、けして忘れないでください。この授与式が終了した後、授与された卒業証書を手に、保護者の方とお世話になった方々に、改めて「ありがとうございました」の感謝の言葉を送っていただきたいと思います。そして、保護者の皆様にも、お子様のこの三年間の成長を改めて感じていただくとともに、これから新たなステージに立ち、大きく羽ばたこうとしているお子様に、激励の言葉をかけた頂けれは幸いでございます。

 さて、卒業生の皆さんにとって、川越総合高校での3年間の生活は、どんなものだったでしょうか。振り返ってみれば、楽しかったこと、辛かったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、様々なことが思い起こされることでしょう。期待と不安で一杯だった3年前の入学式。そこで初めて出会い、「おはよう」の一言だったかもしれない、ほんの短い言葉を交わした切っ掛けで、生涯の友が出来た人。厳しい指導で嫌いだった先生の何気ない一言で、自分の進路に夢がふくらみ、果敢に挑戦して夢の第一歩を踏み出した人。不登校気味で引っ込み思案だった性格が、多くの人々とのふれ合いの中で、人前でも堂々と自分の意見が言えるようになった人。3年間の高校生活は、あっという間に過ぎ去りました。同じ時を過ごした友人、先輩、後輩、先生、地域の方々との出会い。授業はもちろん文化祭や修学旅行などの学校行事。そして、部活動などの様々な体験が、皆さんを大きく成長させてくれました。自分の努力と周りの支えで立派に成長しました。

 今日ここに卒業式を迎えられた皆さんは、過ぎた日の想い出を胸に、明日からはそれぞれの進路先での、新しい生活を始めなくてはなりません。新しい環境で、新たな出会いと体験を重ねながら、さらに成長していただけることを私たちは期待しています。 

  そこで、先日の三送会のメッセージにも書きましたが、卒業生への餞の言葉として次の言葉を送ります。「人を信じなさい。しかし、その百倍自分を信じなさい」繰り返します「人を信じなさい。しかし、その百倍自分を信じなさい」という言葉です。私や保護者の方がまだ子どもだったころに、「鉄腕アトム」というロボット漫画を始めとして、「ジャングル大帝」や「ブラックジャック」など数多くのストーリー漫画を描いていた、手塚治虫さんという漫画家さんの言葉です。

 手塚治虫さんは、日本のアニメ文化の礎を気づいた方の一人です。漫画がまったく評価されない時も長くあり、医学部を卒業したのでお医者さんという生き方もできたにもかかわらず、漫画家として生き抜いた方です。そんな苦労の時代も、信じていた多くの人々に助けられたことによって、生涯を漫画家として過ごすことができたということでした。人を信じて、裏切ることなく、誠実に暮らすことが長い人生の中では大切だということです。しかし、人を信じるためには、自分はその人を信じていいんだ、そして、自分は目の前の苦悩を必ず乗り越えることができるんだといういうように、自分自身を強く信じることができなければ、途中で、この人を信じて良いんだろうか、こんなことをしていて良いんだろうかと揺れ動き、その結果何も信じられなくなり、何も結果が残せないことも多いということです。皆さんの、それぞれの可能性と能力を信じましょう。そして、人を信じ、お互いの信頼関係の中で素晴らしい社会を形成していただきたいと思います。 

  これからの社会は皆さんが築いていくのです。一人一人の思いや行動は小さなものです。しかし、その小さなものが少しずつ積み重なり、それぞれが関わり合っていくことで大きなうねりになり、必ず社会を変えていく力になるのです。本校の復興支援ボランティアのスローガンにある「微力ではあるけれど無力ではない」の精神こそ大切なものなのです。様々なことにチャレンジし、その過程を大切にしていくことによって、皆さんの人生も充実した満足のいくものになるものと、私は確信しています。本校での3年間で立派に成長できた皆さんですから、川越総合高校の卒業生としての自信と誇りを胸に、日々努力することで、必ずや洋々たる人生が開けていくものと信じています。

  結びに、ご列席の皆様方に改めて御祝いと御礼を申し上げますとともに、川越総合高校の良き理解者として、今後ともお力添えを頂けれは幸いでございます。そして、卒業生の皆さんが、今後益々活躍されますことを心よりご祈念しまして、式辞と致します。

  平成27年3月14日

                   埼玉県立川越総合高等学校長    柿沼 重信

 入学式 式辞   〔 平成26年 4月 8日 〕

     式 辞
 春爛漫の穏やかなよき日となりました。 満開の桜と木々のすがすがしい若葉、そして多くの人達が皆さんの入学を喜び迎えています。
 246名の入学生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 また保護者の皆様にも心より御祝いを申し上げます。
  この良き日に、PTA会長様 後援会長様をはじめ、多数のご来賓の皆様方、並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、ここに 埼玉県立川越総合高等学校 平成26年度入学式 を挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない喜びでございます。 ご臨席の皆様に心より御礼を申し上げます。
  さて、本校は 大正9年4月、県立蚕業学校 として創立され、県立農蚕学校県立川越農蚕学校 と校名を変えながらも、当時の輸出産業の花形であった、生糸を生産する養蚕技術の振興発展のために、大きな期待を受けて、重要な役割を担うとともにその責任をはたしてまいりました。 その後の学制改正により、昭和23年には 県立川越農業高等学校 として広く農業教育を推進し、農業とその関連産業の育成と振興に大きく貢献してきました。 そして平成8年には、時代の進展に対応した総合学科を設置し、校名を現在の 県立川越総合高等学校 とし、「農業科目を主体とした総合学科」 としての新たな道を歩みだし、今年で19年目、創立からは95年目となりました。 卒業生も、1万8千有余人となり、まさに、校訓に示されている「真理と正義を愛し、勤労と責任を重んじる」ことを実践する、社会に有為な人材を多方面に多数輩出してまいりました。
 本日ここに入学された皆さんには、この農業高校としての歴史と伝統を引き継ぐとともに、総合高校としての進取の精神を併せ持った本校での 「学び」 が今日から始まるのです。 その「学び」は、それぞれが自分の興味・関心や、将来の生き方を視野に入れた上で、幅広い選択科目の中から自分で科目を選択し、一人ひとりが違った時間割をもって主体的にやっていくという、総合学科の特色を活かした中で進められていきます。 そして その「学び」によって本校の教育目標にある 「生き物を通して心豊かな人間になる。」 「自ら学ぶ意欲と主体的に判断できる能力を身に着ける。」 「自分の個性を最大限に伸ばし、心身ともに健全で有益な社会人になる。」 ということが、これからの3年間の高校生活の中で強く求められています。
 学校は、人間の可能性を無限に広げる為の、知恵と知識と心と体力とを、自らの努力によって「学び」取る場所です。 学ぼうとする意志がなければ、3カ年という高校生活を無駄に過ごすことになるのです。
 山本有三 は「路傍の石」 の中で 「たった一人しかいない自分を、たった一度しかない一生を、ほんとうに生かさなかったら、自分は生まれてきた甲斐が無いじゃないか」 と言っています。 自分を生かすと言うことは、自分の才能を発見し、それを伸ばし、人のため世のために尽くすことだと思います。 そのために、学ぶことが必要なのです。
  私は、高校時代ほど、人の一生という大きな流れの方向を決定づける大切な時期はないと考えています。 樹木の成長にたとえれば、それはまさに「芽吹く」時だと思います。 樹木の芽が勢いよく成長する 「芽吹く」 段階は、東の方に伸びようか、西の方に成長しようかと思い悩んでいるように見えます。 そして、一度 「芽吹く」 方向が決まると、そのまま勢いよく成長していきます。
  私は、新入生の皆さん一人ひとりが、本校の総合学科という特色の中で、それぞれの方向への立派な 「芽吹き」 を実現し、皆さんがこの世に生を受けたことにより、世の中が、そして世界が少し良くなったなと思えるような生き方をして欲しいと願っています。
 結びに、保護者の皆様におかれましても、これからの3年間の高校生活について、ぜひお子さんと語り合っていただきたいと思います。 そして、本校の教育方針や指導について、ご理解とご協力を賜り、新入生の皆さんの高校生活が、より楽しく、充実したものとなりますよう、私たち教職員とともに支えて頂くことをお願い申し上げまして、式辞といたします。
平成26年 4月 8日   埼玉県立川越総合高等学校長   柿沼 重信 

会議・研修  第3学期 終業式 あいさつ   〔 平成26年 3月 24日 〕

 皆さんおはようございます。
 先日、3年次生を送り出したばかりですが、早いものでもう終業式を迎えました。 土曜日には、東日本大震災復興チャリティーとして、ドキュメンタリー映画 「うたごころ」 の上映会が川越市市民会館で行われました。 当日の運営では、本校の生徒会を中心にボランティア活動を行ってくれました。 活動に参加した生徒のみなさん、お疲れ様でした。
 一年は早いもので、今日で一年間の教育活動が終わります。 皆さんにとっては、どんな一年でしたか。 目標を達成できたこと、失敗したこと、楽しかったこと、辛かったことなどをそれぞれ、この機会にじっくりと振り返り、次にどうするかを考えることが大切です。
 1年次生は、この一年ですっかり高校生らしくなりました。 皆勤の生徒が約80名おり、規律ある学校生活を送った生徒が多いと思います。これからはキャリアプランをベースに、それを具体化したり実行していってほしいと思います。
 2年次生は、文化祭をはじめ校内行事のすべての面で中核としての役割を努めてくれました。 残念ながら、中だるみをしてしまった生徒もいましたが、その人達は軌道修正をしてほしいと思います。 これからは、自分の進路実現に向けて、悔いのない生活を送って下さい。
 さて、皆さんは京都の大徳寺というお寺を知っていますか。 大仙院の石庭としても有名ですが、修学旅行等で行った人もいると思います。 この大仙院の玄関前には、「今こそ出発点」 として次のような言葉が掲示されています。
     人生とは毎日が訓練である
     わたくし自身の訓練の場である
     失敗もできる訓練の場である
     生きているを喜ぶ訓練の場である
     今この幸せを喜ぶこともなく いつどこで幸せになれるか この喜びをもとに全力で進めよう
     わたくし自身の将来は 今この瞬間ここにある 今ここで頑張らずにいつ頑張る
この言葉は、大徳寺大仙院住職の尾関宗園氏が話しをして、自分自身に課していることだそうです。
 学校も人生の訓練の有効な場です。 勉強を自分から進んで行うこと、仲間との人間関係を豊かにすること、体を鍛え心を健康に保つことなど、いずれも自分の将来の礎となるものです。 私たちは 「学び」 をとおして向上しようとする意欲を失ってはならないのです。 この意欲をなくせば、現代社会において自分が進むべき方向を見失ってしまいます。
 時間は皆さんを待ってはくれません。 何となくこの春休みを過ごすのではなく、一人ひとりがしっかりと一年間を反省し、自分なりの評価を出してみてください。 特に、今年度、悔いを残した人は、自分の考えに甘さはありませんでしたか。 是非、自分を厳しく見つめ直してください。
 明日からいよいよ春休みとなります。 何といってもまず、健康に留意して過ごしてくだい。 そして、新しい年度を迎えるための心の準備も忘れないでください。 全員揃って素晴らしい新学期のスタートが切れることを期待しています。

学校  卒業証書授与式 式辞   〔 平成26年 3月 15日 〕

     式 辞
  校庭の木々の芽吹きにも春の訪れが感じられる今日、この佳き日に PTA会長 田中あきえ様、同窓会会長 大野松茂様、育英会会長 古寺五一様、後援会会長 諸口高男様 をはじめとする御来賓の皆様並びに多数の保護者の皆様方の御臨席を賜り、ここに 平成25年度 埼玉県立川越総合高等学校卒業証書授与式を盛大に挙行できますことは、本校にとりましてこの上もない喜びでございます。 御臨席を賜りました皆様方に厚く御礼を申し上げます。
 ただ今、卒業証書を授与された231名の皆さん、御卒業おめでとうございます。 この日を迎えられたことは、皆さんの3年間の努力の結果であるとともに、御家族の限りない愛情と心の支えがあったればこそであります。 卒業という一つの節目にあたり、御家族に対する感謝の気持ちを言葉や行動で表していただきたいと思います。
 皆さんは平成23年4月に90有余年の歴史と伝統を誇る本校に喜びと希望を胸に入学しました。 以来3年間、多くの先生や友人と共に学び、知性や知識・技能を大きく伸ばしてきました。 また、それらを部活動や学校行事などにおいて応用する中で、思考力や判断力、表現力を身に付け、数多くの成果を収めました。 学校生活の様々な場面を通じて、心身を鍛えるとともに、一生の財産となる仲間との友情を育んできました。 今年度の体育祭においては、新たに応援合戦が加わって大いに盛り上がり、皆さんの頑張りは多数の観客に大きな感動を与えてくれました。 常に全力を尽くして優れた成果をあげて、長い本校の歴史に輝かしい一頁を加えてくれたことに心から敬意を表します。
 保護者の皆様、お子様の御卒業誠におめでとうございます。 3年間、何かと御苦労が多かったことと思います。 このように立派に成長され、晴れての御卒業であります。 感慨ひとしおのことと思います。 心から御祝い申し上げます。
 さて、卒業生の皆さんは、これから皆さんが大人となって加わっていく社会について、どのようなイメージを持っていますか。 今日の災害や環境、エネルギーの問題、長引く景気の低迷や我が国の産業の国際競争力の低下など、国内外に問題や課題が山積しており、将来に明るい希望や展望を見いだせないでいる人も少なくないと思います。 しかし、未来は決まっているものでもなければ、与えられているものでもありません。 自ら作り出していくものです。このような時代だからこそ、知恵と努力を結集して、未来を変革して行かなければなりません。 皆さんは、まだ自分が社会に対してどれだけの影響力を持てるのか実感できないと思いますが、間違いなく我が国の将来を背負うとともに、その責任を負っています。 私たち教職員は、皆さんがそれぞれの果たすべき社会的な役割を見出し、その使命に誇りを持って取り組んでいく人物に成長することを目指して、これまで支援してきました。
 皆さんは、これからそれぞれ別々の人生を歩みだします。 進学して上級学校でさらに知識 ・ 技術を身につける者、社会人となって即戦力として社会の役に立つ者など、様々です。 本校の卒業生として、どのような立場に置かれても、自分がなくてはならない存在になってください。
 皆さんの可能性と晴れの門出にあたり、私の思うところを申し述べて餞の言葉といたします。
 1つ目は、何か一つはだれにも負けないものを身につけるということです。 成功の秘訣は、成功するまでコツコツとやり続けることだと言われます。 継続するには忍耐や我慢が不可欠です。 また、だれにもできないことは、やろうと思ってもなかなかできるものではありません。 だれでもできることはたくさんあります。しかし、だれにでもできることを地道に続けられる人は少ないものです。 だれにでもできることをひたすら徹底することで、それが 誰にでもできないものになります。 仕事の上でも、日常生活の中でも、自分に何か一つはだれよりも長くできることをやり続けてください。
 2つ目は、自分の責任をしっかり果たすということです。 近年の大きな事故の原因を見ると、自分に与えられた仕事をその目的どおりに行わないことで、最終的にたいへん悲惨な結果に結びついていることが多いと思います。 自分以外には代役はいないという決意で何事にも取り組んでほしいと思います。 職場や実社会できちんと責任を果たすことが、自分の存在意義を高めます。 責任を果たすことが、最終的に社会の役に立つということであります。
 3つ目は、一度しかない人生を有意義なすばらしいものにしてほしいということです。 このことは保護者の願いであり、私たちの願いでもあります。 光陰矢の如しと言われますが、時は待ってはくれません。 今できる精一杯のことをやるようにしてください。 決して無為に過ごすことなく努力することを心がけてください。 そうすれば、頑張る皆さんを周りも応援してくれるようになります。 さらにその期待に応えて頑張ることができます。 一度しかない人生です。 自分の役割と使命を全うし、すばらしい人生を歩んでください。
 次に在校生の皆さんに一言申し上げます。 今日から川越総合高校を背負っていくのは、在校生の皆さんと私たち教職員です。 どうか皆さんは、先輩である卒業生が残してくれた良き伝統を受け継ぐとともに、さらに向上させ、本校が地域の人々から信頼される理想の学舎となるように努力することを期待しています。 そのことが本校の良き校風となり、伝統となっていくと思います。
 最後になりましたが、改めて保護者の皆様にお礼申し上げます。 皆様方には、3年間にわたり本校の教育活動推進のために、温かい御支援と多大なる御協力を賜りましたことに、職員一同深く感謝申し上げます。 また、御多用の中、御臨席を賜りました御来賓の方々におかれましては、これまでお寄せいただきました本校への御支援、御協力に心より感謝申し上げます。  
 終わりに、231名の卒業生の皆さん一人ひとりが、それぞれの世界に向けて力強く旅立ち、その洋々たる前途を祝して、式辞といたします。
平成26年 3月 15日   埼玉県立川越総合高等学校長   竹本 政弘 

会議・研修  第3学期 始業式 あいさつ   〔 平成26年 1月 8日 〕

 皆さん、新年明けましておめでとうございます。
 
 厳しい寒さが続いていますが、充実した冬休みを過ごすことができましたか。 冬休み中のことですが、12月27日に 里山讃歌音楽祭 が川越市市民会館ホールで開催されました。 このイベントは、昨年度から本校と 尚美学園大学 との高大連携が始まり、その事業の一環として開催されたものです。 冬休み前に全員に資料を配布しましたので、読んだ生徒は高大連携の内容を理解してくれたことと思います。 そこでは、吹奏楽部と音楽の科目履修生の生徒が、大学生と共にベートーヴェンの交響曲第9番を暗譜して合唱しました。 本校の生徒は、ドイツ語の発音から練習して本番に備えました。 会場の皆さんからは、川総生に対するお褒めの言葉をたくさんいただきました。 大変すばらしい感動した音楽祭でした。
 
 さて、皆さんは新しい年をどんな気持ちや決意で迎えたでしょうか。 今日は3学期の始業式です。 あと3ヶ月で今年度が修了します。 本当に早いですね。
 
 皆さんにとって、3学期は1年間の学校生活の総まとめでもあり、卒業・進級にかかわる極めて大事な学期であります。 特に、3年次の生徒の皆さんには、高校生活最後の学期となります。 それだけに思い出に残る、そして有終の美を飾る学期として位置づけて欲しいと思います。 現時点で就職内定に至っていない人もいますが、最後まであきらめずに頑張って下さい。 また、進学の一般受験はこれからが追い込みとなりますが、体調管理に留意して合格を勝ち取って下さい。 いよいよ4月からは、学生や社会人としての新しい生活が待っています。 そのための心構えも真剣に考える必要があります。
 
 1・2年次の生徒の皆さんは、上級年次への進級のための最後の締めくくりをしなければなりません。 特に、1・2学期に欠点教科があった人は不退転の決意で望まなければならない学期となります。 成績不良者として指導を受けた生徒は、学習不足や欠席時数等で引っかかることのないように、これまでの生活を改めて取り組んで下さい。
 
 先日、NHKで義肢装具士を取り上げた番組を見ました。 長年一つの仕事に打ち込み、すばらしい技術を修得した人の話を聞くと心から感動させられるものですが、深く一つのことを探求することによって、すべてのことに相通じていくのかもしれません。 一芸に秀でればすべてに通じるということでしょう。 とにかく努力に努力を重ねることです。 それにはまず、一日一日を真剣に過ごして下さい。
 
 毎日これを繰り返し実行すれば、自然と明日が見えてきて、1年間、3年間と続くことになります。 何の目的も持たずにその日その日を怠惰に過ごした人と、毎日真剣に取り組んで過ごした人とでは、一年間で相当の差がつくはずです。
 
 今という時は永久に戻りません。 貴重な時間が過ぎているのです。 目標を決めて積極的に行動して下さい。 一にも努力二にも努力ということです。
 
 生徒の皆さんには、簡単に自分に見切りをつけてほしくないと思います。 私たちは、自分が持っているかもしれない潜在能力に気づこうともしないで、簡単にあきらめてしまうことがあります。 私から皆さんにお願いしたいことは、1. 志を高く持って学びを継続してほしい2. 自分の中にあるかもしれない可能性を信じてチャレンジし続けてほしい3. たった一度しかない人生を主役として演じきってほしい、ということです。
 
 古来、「一年の計は元旦にあり」と言われています。 この一年、皆さんが何かに真剣に取り組めることを期待しています。
 
 まだまだ寒さが厳しいですが、体調管理に留意して短い3学期を有意義に過ごして下さい。 以上で、3学期始業式に当たっての話を終わります。

会議・研修  第2学期 終業式 あいさつ   〔 平成25年 12月 24日 〕

 皆さんおはようございます。
 
 年の瀬も押し迫り、今年も余すところ7日となりました。 今学期も特に大きな事故もなく、本日、2学期の終業式を迎えられたことをうれしく思います。
 
 さて、この2学期においては、文化祭、体育祭、修学旅行など、さまざまな行事が行われました。 それらの多くは、先生方のご指導もありましたが、生徒の皆さんの手で計画され実施されました。 つまり、皆さんの自主的な活動により行われたのです。
 
 結果は、生徒の皆さんの頑張りと先生方の熱心なご指導のおかげで、多くの成果をあげて、無事に終了することができました。 昨年度に増して盛り上がった学校行事であったと思います。 このことは、大変すばらしく、喜ばしいことであります。 そして、これらの行事をとおして、皆さんのご家族や多くの地域の皆さんにご来校いただいて、地域の中の学校として認識していただけたことはありがたいことであります。 これからも、地域から認められる学校 でありたいと思います。
 
 また、部活動での頑張りや農業クラブ活動での活躍もありました。 さらに、復興ボランティアや特別支援学校との交流会等もたいへん喜んでいただきました。 是非、今後の活動に繋げていってほしいと思います。 今月の27日には、尚美学園大学 と本校との 高大連携事業 として、川越市市民会館において 「里山賛歌音楽祭」 が開催されます。 本校からも吹奏楽部の生徒をはじめ多数の生徒が参加します。 ぜひ頑張ってください。
 
 この2学期を振り返って考えたとき、皆さん一人ひとりにとっては、どのような学期だったでしょうか。 確かな成果や成就感を得ることができましたか。 それとも、やり残したことがある心残りのする学期でしたか。 思いはさまざまだと思います。  
 
 3年次生は、進路決定に向けた取組が中心であったと思います。 先生方のきめ細かな指導もあって、就職希望者はほとんどの人が内定をもらったようです。 まだの人も最後まであきらめずに頑張ってください。 進学希望者も推薦入試の人はだいぶ決まりました。 一般入試を受ける人はこれからが最後のがんばりどころです。 希望の進学先に合格できることを願っています。  
 
 今学期の皆さんの成績については、先日の会議で報告がありました。 はじめに成績優良者についてです。 ここでいう優良者とは5段階評価で平均の評価が4.3以上の者をいいます。 大変すばらしい成績ですが全校で62名いました。 1学期より11名減りました。 昨年度の同時期と比較しても11名減っています。 そのような中で、残念ながら3年次の生徒は13名も減ってしまいました。 進路が決まって気が緩んだのか残念です。  
 
 次に成績不良者についてです。 欠点を取ってしまった生徒は全校で140名いました。 1学期より64名増えてしまいました。 昨年度の同時期と比較しても19名増えています。 各学年で増えていますが、特に1年次と3年次の生徒が増えてしまいました。 欠点を取ってしまった生徒については、このままの状態でいくと、進級・卒業が心配されます。 どうか気持ちを切り替えて頑張ってほしいと思います。  
 
 また、遅刻・欠席・早退についても気になります。 2学期間に10回以上の遅刻・欠席・早退をした生徒は、全校で49名いました。 1学期より33名増えています。 そして49名の内の41名が成績不良者として報告されています。 実に成績不良者が8割以上を占めているのです。 いかに基本的な生活習慣が大事であるかが理解できると思います。 是非とも3学期は改めてほしいと思います。  
 
 日々の積み重ねた勉強の成果が成績という結果であらわれます。 通知票を見るまでもなく、自分の学校生活を振り返ってみれば、自分自身で分かることと思います。 大切なのは、事実をしっかりと受け止め、これからどのようにして学校生活に取り組むべきか、よく考えることだと思います。 まもなく迎える新しい年、そして3学期をどのように過ごしていくのか、将来の進路を見据えて真剣に考えて下さい。  
 
 年末を迎えて慌ただしい冬休みですが、事故や健康に注意して休みを有意義に過ごし、新学期には元気に登校してください。 以上で、2学期終業式に当たっての話を終わります。
 

晴れ  朝礼 あいさつ   〔 平成25年 11月 1日 〕

 皆さんおはようございます。
 
 学校行事が続いたこともあり、あっという間に2学期も半分が過ぎました。 1年次生は初めての川総祭、体育祭はどうでしたか。 充実感や達成感は得られましたか。 川総祭では今年も多数の方の来校がありました。 また、体育祭では今年から応援合戦が加わりたいへん盛り上がったと思います。 昨年にも増して100名を超える保護者の応援をいただきました。 いずれの学校行事も 全校の皆さんの努力の成果がよく現れたすばらしい行事であったと思います。 皆さんの努力に敬意を表したいと思います。 2年次生は 来月から修学旅行ですが準備はどうですか。 思い出に残る楽しい修学旅行となるように 事前の準備を入念に進めてほしいと思います。 3年次生は就職試験、推薦入学試験等で頑張っているところかと思います。 就職希望者については、現時点で約4分の3が決定しました。 現在、取り組んでいる生徒は最後まであきらめずに頑張って下さい。 また、進学希望の人は 計画的に勉強を進めてほしいと思います。 これから公開授業も始まります。 学校行事から勉強へと気持ちを切り替えて取り組んでほしいと思います。
 
 先週のことですが、10月22日から24日にかけて、1都3県において農業クラブ全国大会首都圏大会が行われました。 本県では、杉戸農業高校を会場に農業鑑定競技会が行われました。 会場では、本校の農業クラブ役員の皆さんにも大会運営でお世話になりました。 今年は残念ながら本校生徒の全国入賞はありませんでしたが、1・2年次生の皆さんは来年の沖縄大会に向けて頑張ってほしいと思います。 東京での大会式典では、毎年のことですが、意見発表やプロジェクト発表等の農業関係高校生の活動レベルが高いことに感心しました。
 
 話は変わりますが、近年ネット関連で指導をするケースが増えてきているそうです。 残念ながら本校でも指導を受けた生徒がいます。 インターネットにおける青少年のトラブル事例としては、1.思いやりのない言動や行動で人を傷つけるケース 2.無知または故意に他者の権利を侵害するケース 3.匿名で特定されないと勘違いして愉快犯的行動をとるケース 4.不知または故意に有料サービスを使うケース 5.性犯罪関連のトラブルのケース等があるそうです。 そこで、一般のネット利用に関して皆さんに気をつけてほしいことは、1.思いやりを持った言動や行動をとること 2.不確かな情報の伝達を止めること 3.友達の個人情報を勝手に送らないこと 4.写真に位置情報が付加されていることに注意すること 5.知らない人と会わないこと 6.お金を使うときは親に言うこと等、しっかりとした対応を心がけてほしいと思います。
 
 これらのことにも関連して、今日は 守るべきこと についての話をしたいと思います。 私たちが安全で穏やかな暮らしをしていくことができるのは、さまざまな法律や規則が定められ、人々がこれらの決まりを守って生活しているからです。 また、法律や規則のほかにも、日常生活の中においては、さまざまな礼儀や作法があります。 日常生活ではこのマナーが人々に守られて、はじめて明るく安全な生活が送れると思います。 マナーを守ることは簡単なようですが、意外に難しいと思いませんか。 故意にではないマナー違反はまだしも、意識しながらわざと行われているような行為が最近目につきます。 非常識な人が増えているのかもしれません。 これまで、成人式で一部の人が、式場で自分勝手な行動をして、式を混乱させるという残念なニュースを目にしたことがあると思います。 この行為は意識してわざとしたものであり、到底許されるものではありません。 成人として、また社会人として常識のない人であると思います。 この例だけはでなく、最近、私たちの身の周りでも何かぎすぎすしているように感じることはありませんか。 街の中でも電車やバスの中でもどうでしょうか。 気持ちにゆとりがなく、他の人のことを思う余裕がなくなってきているせいでしょうか。 そのような中、先日、電車で高校生がお年寄りに席を譲っている光景を見かけ、ホッとした気持ちになりました。
 
 学校生活においても、校則の他にさまざまな守るべきマナーがあります。 授業中の私語や携帯電話の使用など、してはならないことがあります。 一人ひとりがマナーを守ることにより、学校生活が明るく楽しく、充実したものになると思います。 一人ひとりがマナーを守ることを心がけ、皆さんが気持ちよく高校生活を送って欲しいと思います。 以上、期待を込めて話を終わりにします。

会議・研修  第2学期 始業式 あいさつ   〔 平成25年 9月 2日 〕

 皆さんおはようございます。
 
 長かった夏休みもあっという間に過ぎて、今日から2学期です。 夏休み中は、特に事故やけが等もなく、皆さんが元気に2学期を迎えられたことをうれしく思います。
 
 今年の夏は、関東は雨の少ない暑い夏だったと思います。 まだしばらくは暑い日が続きそうですが、がんばっていきましょう。 そして、早く体と気持ちを学校生活に切り替えていただきたいと思います。
 
 さて、皆さんは充実した夏休みを過ごせましたか。 多分、いろいろな経験をしたと思います。 夏休みを振り返って、これからも良い経験を有効に生かして学校生活を充実させてください。 もし、良くない経験をしたと思っている人は、早くそれを断ち切って、新たな気持ちで2学期を過ごしてください。 また、1学期に成績不良で指導を受けた生徒については、課題等しっかりできたでしょうか。 今学期は繰り返すことのないように努力してほしいと思います。
 
 夏休み中には各部活動がよく頑張っていたと思います。 そのような中で、吹奏楽部が、県吹奏楽コンクールで銅賞を受賞しました。 これまでの音楽祭への参加、地域のにぎわい創出、特別支援学校との交流会など地道な活動を続けてきた成果であると思います。 また、弓道部では、2年次生の高野夏希さんが、1学期の男子団体に続いて関東個人選抜大会埼玉県予選で8位入賞し、関東大会出場を決めました。 その他、復興ボランティアの活動が予定どおりに行われました。 農業クラブ活動においても、最優秀賞の受賞こそありませんでしたが、各種目で優秀賞を受賞することができました。 今後のさらなる活躍を期待しています。
 
 2学期は、授業日数が一番多い学期です。 しっかり目標を定めて、能率的な学習をしてください。 また、今学期は文化祭や体育祭、修学旅行などの学校行事が予定されています。 これらの行事には、担当する生徒や先生方が夏休み前から準備に当たってくれています。 その人達のためにも、関係者全員が協力して素晴らしい学校行事になるようにがんばってください。
 
 3年次生にとっては、いよいよ進路実現の学期となります。 9月16日からは就職試験が始まります。 就職希望者は、夏休み中も面接練習や応募書類の作成にがんばっていました。 進学希望者は推薦入試が始まります。 一般入試を受ける者は実践的な実力を備える時期でもあります。 自分の人生の大きな岐路となるわけですから、しっかりとした気持ちで取り組んでください。
 
 2年次生にとっては、実質的に高校生活3年間の折り返し地点となります。 後半に向かっての再スタートを切るという意味でも、たいへん大切な時期となります。 夏休み中にインターンシップを経験した生徒も多いと思いますが、実社会の厳しさを体験する良い機会であったと思います。 ぜひ、今後の学校生活に生かしてください。
 
 1年次生にとっては、高校生活にも慣れたところで、あらためて自分の目標を確認して勉強や部活動、生徒会や農業クラブ活動に積極的に取り組んでほしいと思います。 1学期にも話しましたが、惰性的な日々を過ごすことのないようにしてください。
 
 話は変わりますが、昨日、9月1日は防災の日でした。 関東大震災発生から90年が経過しました。 現在、首都直下地震や南海トラフ巨大地震に向けての対応等がマスコミでも取り上げられていますが、一人ひとりが日頃から災害に対する心構えと、災害発生時の冷静な防災行動を身に付けておくことが大切です。
 
 最後に、今学期に皆さんの持っている力が十分に発揮され、充実した学期となることを期待しまして、始業式の挨拶といたします。

会議・研修  第1学期 終業式 あいさつ   〔 平成25年 7月 19日 〕

 皆さんおはようございます。
 
 早くも1学期の終業式となりました。 1年次生は初めての高校生活、2年次生は新しいクラスになって、そして3年次生は確かな決意を持っての1学期でしたが、どうだったでしょうか。 終業式にあたって、1学期の取組を振り返ってみて下さい。
 
  この1学期においては、部活動では弓道部の関東大会出場やソフトテニス部の県大会出場、吹奏楽部の特別支援学校との交流会や川越市の商店街の賑わい創出への協力など、検定資格では難易度の高い資格の取得、農業クラブ活動では県大会優秀賞の受賞など、たくさんの活躍がありました。 また、22日には、まるひろ百貨店において、本校で収穫したメロンの販売実習が行われます。 今夜からは、復興ボランティアに参加する生徒が出発しますが、十分注意して活動してきて下さい。
 
 さて、皆さんの特に勉強についてはどうだったでしょうか。 この後、通知表が手渡され、担任の先生から成績以外のことを含めて御指導いただきますが、特に成績不振だった人はその原因を考え、大いに反省して下さい。
 
 今学期の皆さんの成績については、先日の会議で報告がありました。 はじめに成績優良者についてです。 ここでいう優良者とは5段階評価で平均の評価が4.3以上の者をいいます。 大変すばらしい成績ですが全校で73名いました。 昨年度より2名少なくなりましたが、特に3年次の生徒の頑張りが見られ、73名中の41名が3年次の生徒でした。 進路等を控えているとはいえ、よく頑張っていることがわかりました。
 
 次に成績不良者についてです。 欠点を取ってしまった生徒は全校で76名いました。 昨年度より4名減りましたが、それでも多数の生徒が欠点を取っていることがわかりました。 欠点を取ってしまった生徒については、このままの状態でいくと、進級 ・ 卒業が心配されます。 どうか気持ちを切り替えて頑張ってほしいと思います。 また、遅刻についても気になります。 1学期間に10回以上遅刻した生徒は全校で16名いました。 その16名の内の13名は成績不良者として報告されています。 いかに基本的な生活習慣が大事であるかが理解できると思います。 是非とも2学期以降は改めてほしいと思います。
 
  これから夏休みになりますが、夏休みは皆さんにとって非常に大切なものとなります。 3年次生は、言うまでもなく進路決定の大切な時期です。 特に 就職を希望している人は、職種だけでなく具体的に会社を決定しなければなりません。 経済状況が思うように回復していない中で、就職試験は依然として厳しい状況にあります。 生半可な気持ちや実力では、希望の会社に就職することが難しいと思います。 この夏休みは、進路を真剣に考え、実力をつける最後の機会です。 しっかり頑張って 3年間の集大成としての結果を出してもらいたいと思います。 また、進学を希望している人は、推薦入試を考えている人も多いかと思いますが、特に一般入試やセンター試験を受ける人は、最後の追い込みとしてそれなりの学習時間を確保してほしいと思います。 大切な時間はあっという間に過ぎてしまいます。 ぜひ時間を有効に活かしてほしいと思います。
 
  2年次生にとっては、この夏休みほど自由に何にでも打ち込める時期はないと思います。 それだけに、この夏休みをいかに有意義に過ごすかによって、これからの学校生活や卒業後の人生に大きく影響すると思います。 部活動や学習、あるいは自分の夢の実現に向けて頑張った者と、ただ毎日をずるずると過ごして無駄に過ごしてしまった者、この両者の間にはこれからの学校生活に大きな差が出てきます。 自由な環境下で、自分の目標や目的に向かって打ち込めることは幸せなことです。 ぜひ充実した毎日を送ってほしいと思います。
 
  1年次生は、本校の学校生活にも慣れてきたところかと思います。 この夏休みを、これからの学校生活の準備期間として、基礎固めにしてもらいたいと思います。 学校では、皆さんにとって必要なことを高校生活の中で求めていきます。 先生方からのアドバイスを素直に聞いて、自分をレベルアップさせるように努力してほしいと思います。
 
  最後に、この夏休みを、すべての生徒の皆さんが心身共に一段と成長し、それぞれの目標に向かって一歩前進する機会にしてほしいと思います。 そして、皆さんが体調管理に気をつけるとともに事故に注意し、9月に元気に学校に集まれることを楽しみにしています。
 
  以上で、1学期の終業式にあたっての話を終わります。

学校  入学式 式辞   〔 平成25年 4月 8日 〕

     式 辞
 
 春爛漫の季節となりました。 本日、この佳き日に、PTA会長 村田浩明 様、後援会会長 諸口高男 様、育英会会長 古寺五一 様 をはじめ、多くの御来賓の皆様、並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、ここに 「平成25年度 埼玉県立川越総合高等学校入学式」 を挙行できますことは、本校にとりましてこの上もない喜びでございます。 御臨席の皆様に心から御礼申し上げます。
 
 ただ今、入学を許可いたしました245名の新入生の皆さん 入学おめでとうございます。 皆さんにとって、今日の佳き日は、生涯の中で忘れることのできない大切な日となるでしょう。 皆さんの入学には、皆さん一人ひとり人の努力の成果はもちろんでありますが、それとともにご家族の方々の励まし、先生方の御指導や周囲の方々の御支援があったことを忘れてはなりません。 このことをしっかりと心に刻み、感謝の気持ちを胸に、高校生活を踏み出してください。 保護者の皆様、本日はお子様の御入学まことにおめでとうございます。 お喜びもひとしおのことと、心からお祝い申し上げます。
 
 本校は、大正9年4月に開校し、以来、時代の変化に対応しながら、平成8年4月に現在の川越総合高等学校となりました。 創立93年の長い歴史と伝統を持つ学校であり、これまでに地域と共に各分野で活躍する多くの卒業生を社会に送り出してまいりました。 入学された皆さんも本校の伝統を引き継ぎ、さらに発展、充実した学校生活を送っていただきたいと思います。 本校の校章は、昭和40年4月に従来の川越農業高校の校章を改めたもので、図案は開校当時の養蚕学校としての、本校の由来をとどめる桑の葉と未来を開拓する意志を表現する鎌をあしらったものであります。 また、「真理と正義を愛し、勤労と責任を重んじる」 を校訓に教育活動に取り組んでおります。 総合学科の特色は、幅広い選択科目の中から自分で科目を選択し、一人ひとりが自分の興味 ・ 関心や将来の職業選択を視野に入れた学習ができるということです。 そして本校の特色として、農業科目や家庭科目を中心とした多彩な選択科目が用意され、命の大切さを学び、食の安全 ・ 安心や環境の大切さについても学ぶことができます。
 
 このような特色を生かして、皆さんがこの3年間を立派に学びきるために、三つほどお願いをいたします。
 
 一つ目は、夢の実現に向けて、学習に主体的に取り組んでほしいということであります。 皆さんが本校に入学するにあたっては、将来の大きな夢や目標があると思います。 その夢の実現に向けて、希望を持って勉学に励んでほしいと思います。 夢の実現のためには、日々の継続的な学習が大切です。 皆さんは、一人ひとりの進路希望に応じた選択科目の学習ができ、自分を伸ばすことができます。 しかし、そのためには、受け身ではなく、自ら主体的、能動的に自分で学習を確立していくことが必要な条件となります。 これから3年間、夢の実現に向けて自ら主体的に継続して学習をしてください。
 
 二つ目は、豊かな人間性など、自分の心を大いに育んでほしいということであります。 人が生きていくためには、生涯をとおして自分自身を高めていく謙虚な心が必要であります。 そして高校時代はそのための重要な時期であります。 人との関わりの中で自分を心身共に向上させてくれる部活動やボランティア活動などにも積極的に取り組んでほしいと思います。 そして、本校の様々な活動をとおして、自らを律し、他人と協調し、他人を思いやる心や感動する心などを大いに育んでください。
 
 三つ目は、クラスメイトや部活動の仲間などと共に努力して、真の友人を作ってほしいということであります。 高校時代は、青年期の一時期として子どもから大人へと自立していく時期であり、皆さんが一生を通じての真の友人を得られる時期であります。 川越総合高校の学校生活で、多くの友と巡り会い、お互いに競い合い、励まし合い、協力しながら、これからの長い人生を支えてくれる確かな友情を築いてください。
 
 本校体育館の式次第の木製ボードの裏側には、「時を守り場を清め礼を正す」 という文字が記されております。 卒業生から送られたものですが、皆さんの学校生活における一つの目標にしてほしいという願いが込められております。 是非、皆さんの心にとどめてほしいと思います。
 
 次に、本校教職員を代表いたしまして、保護者の皆様にお願い申し上げます。 本日より、お子様をお預かりいたしますが、学校教育が一定の成果を収めるためには、学校と御家庭との協力と連携が必要でございます。 今後の本校の教育活動への御理解と御協力をお願いいたします。
 
 結びに、本日、御臨席を賜りました御来賓の皆様方に、今後とも変わらぬ御支援、御協力をお願い申し上げ、式辞といたします。
 
平成25年 4月 8日   埼玉県立川越総合高等学校長   竹本 政弘 

会議・研修  第1学期 始業式 あいさつ   〔 平成25年 4月 8日 〕

 皆さんおはようございます。
 
 今年は例年よりも桜の開花が早くなり、校内の木々も皆さんを待ちかねているように芽を吹いているのに気づいたでしょうか。 草木にとっても躍動の春です。皆さんにとっても希望に満ちた春であります。
 
 いよいよ平成25年度の新学期が始まりました。 13名の新転任の先生方と午後の入学式では245名の新入生を迎えてのスタートです。 皆さんは、川総の良き伝統、良き校風を学校行事や部活動などの場で、言葉だけでなく行動で示してほしいと思います。
 
 3年次生の皆さんは、今年は進学や就職などの進路を決定する大切な一年です。 価値観が多様化し、先行きが不透明な時代を生きていくためにも、自己実現に向けて目標をしっかりと定めて、一日一日を大切に過ごして悔いの残らないようにしてください。
 
 2年次生の皆さんは、高校生活にも慣れて中だるみを感じることがあると思います。 学校行事では、3年次生に頼るところもあると思いますが、学校の中心学年としての活躍を期待しています。
 
 次に、皆さんへの期待を2つお話しします。
 
 一つ目は、「凡事徹底」 です。 意味は、当たり前のことを徹底して行うということです。例えば、時間をしっかり守る。掃除を時間一杯真剣に行う。会う人に挨拶をする。というように、自分にできる当たり前のことを徹底して行うことです。 卒業生から送られた式次第用のボードには、「時を守り、場を清め、礼を正す」という文字が記されております。このことを本校生徒として意識して行動してほしいと思います。
 
 二つ目は、「素直に生きる」 です。 周囲の先生方、ご両親、地域の方々、あるいは友人からの忠告や言葉を素直に聞き入れることが皆さんを成長させます。 逆に言うと、素直でないことが自分自身の成長を妨げることになります。 皆さんには、素直に人の話が聞けるように心がけてほしいと思います。
 
 この二つのことを意識して学校生活に取り組んで欲しいと思います。
 
 長い伝統をもつ本校は、卒業生が17,500名を超えております。 地域の卒業生は、皆さんの登下校の様子や活動に注目しています。 伝統校で学んでいるという自覚をもち、地域の発展に貢献できる人材になってください。
 
 新学年 ・ 新学期にあたって、生徒の皆さんの取り組みに期待するとともに、これからの1年間に皆さんのエネルギーが十分に発揮されることを願っております。
 
 以上で、1学期の始業式にあたっての話を終わります。

会議・研修  第3学期 終業式 あいさつ   〔 平成25年 3月 22日 〕

 皆さんおはようございます。
 今年は例年よりも桜の開花が早く、数日前から中院の桜もきれいに咲いています。
 
 1年は早いもので、今日で1年間の教育活動が終わります。 皆さんにとっては、どんな1年でしたか。 目標を達成できたこと、失敗したこと、楽しかったこと、辛かったことなどをそれぞれ、この機会にじっくりと振り返り、次にどうするかを考えることが大切です。
 
 1年次生は、この1年ですっかり高校生らしくなりました。 皆勤の生徒が多く、規律ある学校生活を送った生徒が多いと思います。 これからはキャリアプランをベースに、それを具体化したり実行していってほしいと思います。
 
 2年次生は、文化祭をはじめ校内行事のすべての面で中核としての役割を努めてくれました。 残念ながら、中だるみをしてしまった生徒もいましたが、その人達は軌道修正をしてほしいと思います。 これからは、自分の進路実現に向けて、悔いのない生活を送って下さい。
 
 先日卒業した3年次生については、在籍者235名全員が卒業しました。 また、全員が履修科目を落とすことなく修得しました。 進路決定率は93.2%であり、ここ数年で一番高くなりました。 不況の影響で就職が依然として厳しい状況にありましたが、よく頑張ったと思います。 また、これまで入学者のでていなかった難関大学への合格もありました。
 
 皆さんもご存知のように、世界規模の急激な景気の変動により、今後の日本の景気や雇用情勢も安心はできません。皆さんの進路希望の実現には大変な苦戦が予想されますので、今から気を引き締めて学習習慣や生活習慣を改善して、努力しないと目標の達成はできないと思います。
 
 中国の故事にこのように言われています。 「為す者は常に成り、行う者は常に至る」 つまり、自らが積極的に行動する者が成功するということなのでしょう。 私たちは 「学び」 をとおして向上しようとする意欲を失ってはならないのです。 この意欲をなくせば、現代社会において自分が進むべき方向を見失ってしまいます。
 
 1年間が充実していたという人も、その間には挫折や失意の時もあったのではないかと思います。 努力してそれを乗り越えたからこそ、充実した一年であったと言えるのではないでしょうか。 向上への意欲が高ければ高いほど、挫折した時のショックは大きいはずです。 しかし、それを乗り越えたときには、一回りも二回りも大きく成長していると思います。
 
 変革、進歩の時代を生き抜いていくためには、自ら学ぶ姿勢が何と言っても大切です。 自分の将来を見据えたときに、何もしなかった人には将来の自分が見えてこないと思います。 楽をしていい思いをすることはできません。 今年度、悔いを残した人は、自分の考えに甘さはありませんでしたか。 是非、自分を厳しく見つめ直してください。
 
 明日からいよいよ春休みとなります。 何といってもまず、健康に留意して過ごしてくだい。 そして、新しい年度を迎えるための心の準備も忘れないでください。 4月にはフレッシュアップした皆さんに会えることを期待しています。