講話 ・ 式辞

カテゴリ:あいさつ

防災避難訓練を終えて

校長講話(放送による)

令和2年12月23日(水)

 

防災避難訓練を終えて

はじめに

 今日の訓練に、皆さんはどのような意識を持って参加しましたか?

 9年前の3月に発生した東日本大震災以降、火山の噴火や地殻変動など、地球規模で大きな自然災害が多発しています。また、異常気象に起因する大型台風やゲリラ豪雨、干ばつや森林火災、竜巻や季節外れの大雪など、私たちの暮らしを豊かにしてくれるはずの自然が突然牙をむく。これまでの経験が通用しない事態が、世界各地で起こっています。

 防災避難訓練は、予想もしない事態が起きた時のことを想定し、あらかじめ体験しておく大切な学習活動です。

1 地震発生時に取るべき行動

 地震が起きた際には、慌てない、身の安全を確保する。この二つが最も大切です。緊急地震速報や揺れを感じたら、①ドロップ:まずは姿勢を低くする、②カバー:頭を守る、③ホールドオン:動かない。地震の揺れはそう長く続きません。右往左往したり、SNSに憶測で不確かな情報を書き込んだりせずに、まずは身の安全を確保し、揺れが収まったら周囲の安全を確認し、冷静に次の行動、避難をしてください。

この、「ドロップ、カバー、ホールドオン」の訓練は、「シェイクアウト」と呼ばれ、世界中で行われています。

2 火災発生時に取るべき行動

 火災発生時には、「通報」「初期消火」「避難」の順に行動することが基本です。しかし、状況によっては優先順位が異なりますので、逃げ遅れないように冷静な判断を心がけましょう。

 次に、安全に非難するための7つのポイントです。①天井に火が燃え移ったら即避難、②高齢者、子ども、病人を優先する、③服装などにこだわらずできるだけ早く非難する、④ためらいは禁物、一気に走り抜ける、⑤煙の中を逃げる時にはできるだけ姿勢を低くする、⑥いったん逃げ出したら、再び中には戻らない、⑦逃げ遅れた人がいたら消防隊にすぐ知らせる。

 もしもの時の備えとして、心の片隅にインプットしておいてください。

おわりに

 今回の訓練は地震発生から火災の発生までを想定したものでしたが、これまでに起こった災害の教訓を大切にして、危機管理能力をさらに高めてください。毎年のように大規模災害が発生する昨今、いつ県内で災害が発生してもおかしくありません。新型コロナウイルスの感染リスクに向き合わねばならない今だからこそ、事前の備えを怠らないようにしていきましょう。

東日本大震災

 2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による災害及びこれに伴う福島第一原子力発電所事故に起因する災害でした。東日本各地での大きな揺れや大津波、火災等により、12都道県で2万2千人余の死者(震災関連死を含む)が出ました。多くの行方不明者が発生し、これは明治以降の日本の地震被害としては関東大震災、明治三陸地震に次ぐ規模となりました。沿岸部の街を津波が破壊し尽くす様子や、福島第一原子力発電所におけるメルトダウン発生は、地球規模で大きな衝撃を与えました。本校では震災直後からボランティア活動を開始し、毎年生徒有志が被災地を訪れ、「微力だけども無力ではない」を合言葉に奉仕活動を行っています。