講話 ・ 式辞

儀式等で お話しした内容を掲載いたします。

生徒の皆さんへ(中間考査が始まります)

中間考査が始まります

 

 埼玉県内では17日(日)、新たに19人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。本校では、生徒の皆さん一人一人が感染防止に留意しながら生活してくれていること、教職員が感染防止対策を徹底しながら教育活動に取り組んでくれていることなどにより、学校関係者の感染は最小限の範囲で収まっています。1日当たりの感染者が県内で100人を下回るのは16日連続。県の担当者は、「リバウンドの兆候は見えず減少傾向が続いているものの、繁華街の人流は増えている。ここで気を緩めることなく、感染対策に引き続き取り組んでほしい」と呼びかけています。専門家の多くが必ず第6波がやってくると指摘しています。油断することなく、健康観察の確実な実施手指消毒マスクの正しい着用換気の励行など、これまで継続してきた感染防止対策を徹底することが何よりも重要です。引き続き緊張感をもって学校生活を送るよう、協力をお願いします。

 さて、先週末に開催が予定されていた川越まつり(370年以上の歴史を誇る伝統祭事)は、新型コロナウイルス感染症の影響で今年も中止とりました。現在は各町の高張り提灯(ちょうちん)が氷川神社に集結し、境内を明るく灯しています。川越市民としては、今年も山車を見ることができず寂しい限りです。祭りを愛する市民の精神的な喪失感とともに、ブランクが生じることで祭礼技術の伝承への影響が懸念されています。祭りの記録化や資料展示を通じて、歴史や伝統を感じようとする取り組みなど、新たな試みも始まっています。「市制施行百周年の来年こそ川越まつりが盛大に行えるように」と強く願っています。

 本校では、11月4日(木)に参加者を生徒及び教職員に限定して第25回川総祭(文化祭)を実施します。皆さんのご家族や本校に関心を持つ中学生、日頃から本校を応援してくださる同窓生・地域の皆様に広く学校の様子をお伝えすることができず、大変心苦しく思っています。しかしながら、こうした状況下にあっても在校生で唯一川総祭を経験している3年次生が中心となり、これまでの伝統を「継承」し、コロナ禍の中でも学校行事を「発展」させるべく、皆の力を結集して3週間後の川総祭を成功に導きましょう。

 最後に、2・3年次生は今日から、1年次生は明日から中間考査が始まります。考査以外の時間の使い方、学習の仕方が成否のポイントになります。この期間中にも、就職試験や総合型選抜入試などの進路活動に取り組む3年次生がいます。集中力、持続力が必要になりますが、これらを鍛える訓練の場にもしなければなりません。この4日間は日常とは違う「非日常」の生活を送ることになります。この経験が自身の成長をもたらすことにつながります。

 先週から寒暖差の大きい日が続いています。くれぐれも健康にご留意のうえ、これまでの学びの成果を遺憾なく発揮してください。皆さんの健闘を期待しています。

令和3年度体育祭(開会式あいさつ・講評)

体育祭開会式 あいさつ

 おはようございます。川越総合高校体育祭を2年ぶりに開催します。着任してから1年半経過しましたが、全校生徒の前でこうして対面でお話しするのは今日が初めてです。校長として、大変うれしく思っております。

 今年のスローガンは、「どんな時も元気に楽しく!」です。新型コロナウイルスに翻弄され、限られた時間の中で準備、練習に取り組む姿に、皆さんのぐらつかない強い意志を垣間見ました。今日まで、ためていた力を思う存分爆発させてください。また、先生方を含め750名が力を出し切った笑顔で閉会式を迎えられるよう、最後まで「元気」に、一生懸命頑張って欲しいと思います。

 ここで皆さんに披露したいものがあります。9月の創立百周年記念式典で、私の式辞の次にご挨拶いただいた本校同窓会前会長の 大野 松茂 様 から、新たなトロフィーの寄贈を受けました。今年から優勝した団には、このトロフィーを授与することで栄誉を称えます。30年ぶりに優勝トロフィーを更新します。

 それでは、皆さん、怪我のないように集中して、みんなの力で「思い出に残る体育祭」をこれから創り上げましょう。

 

体育祭閉会式 講評

  みなさん、一日お疲れ様でした。よく頑張りました。素晴らしい、「思い出に残る体育祭」が実施できました。生徒、教職員の皆さんに心から感謝したいと思います。特に最後のリレーでは、学年を超えて団結し、「心をつなぐバトンパス」に感銘を受けました。

 競技者(アスリート)は、目の前の成果に満足することなく、次の課題と解決策を自分で考え、努力を継続し、競技力向上に向けて新たな挑戦をします。こうした経験は、これからの人生に貴重なものになるものと思います。このような取り組みが日常的に継続できるよう、日々精進して欲しいと思います。

 明日から次のステップを目指し、一人一人が、夢の実現に向けて学び続けていきましょう。再来週の中間考査が終わると、川総祭まで二週間。今日の成果と学びをいかにして次に繋げていくかが皆さんへの宿題です。

 これで講評を終わります。

緊急事態宣言の解除にあたって

緊急事態宣言の解除にあたって(SHRでの講話)

 

 新型コロナウイルス感染症の拡大が始まってから1年半以上経過し、ワクチン接種が進む国々では、急速な経済回復を遂げています。わが国においても、すでに国民の6割近くが2回接種を終えるなど、ワクチン接種は急速に進んでおり、社会経済活動の再開・活性化が強く期待されるところです。他方、感染力が強いデルタ株の出現・拡大により、これまでに経験したことのないレベルでの感染拡大に直面しました。

 「Withコロナ」(コロナウイルスが存在する前提で新しい日常を生きていくという意味)の生活が続く中で、必要な対策も見えてきました。当初の“得体のしれない不安”というものは薄れてきているように感じます。このところ“コロナ慣れ”といった状況が散見されます。このような状況下では、今後も一定水準の新規感染が生じる傾向は続くでしょう。感染リスクをゼロにすることは難しく、長期戦を覚悟しなければなりません。まずは足元の取り組みを着実に進めながら、これまでの経験・教訓を活かし、社会経済活動の再開・活性化が可能となるよう、今から必要な対策の検討・準備を進めていかねばなりません。

 新型コロナウイルスの出現により、人と人とのつながりの希薄化など様々な社会的課題が浮き彫りになりましたが、一方で、日常的な感染症対策が浸透し、さらに、リモートワークやオンラインミーティング等の進展により、「新たなつながり」が生まれるなど、コロナ禍における新しい価値への「気づき」がいくつもありました。「Withコロナ」時代は、こうした「気づき」などを活かして、社会的な課題解決や新たな価値の創出が期待され、ニーズに応える製品やサービスをいち早く社会に定着さることが求められるでしょう。

 しかしながら、緊急事態宣言の解除を機に行動規制を一気に緩和し、コロナ前の生活パターンに戻すことは厳しいと感じている人が大半だと思います。本校では、引き続き感染拡大防止に全力を挙げつつ、「Withコロナ」における教育活動の完全復活に向けて、教職員・生徒・保護者、そして学校を応援してくださる全ての人たちが一丸となって、この難局を乗り越える強い決意が必要と感じています。

 さて、時間のないところ恐縮ですが、この場をお借りして10月1日(金)以降の対応について四つお話しさせていただきます。

 一点目、時程についてです。

 10月1日(金)までは、現在行っている45分遅れの時差登校、40分授業とします。昼休みを1時間確保することは変わらずです。

 10月4日(月)以降は、平常授業に近い形で時間割を組みました。8時40分までに登校、50分授業を6時間、帰りのSHR後に放課となります。

  二点目、昼食の摂り方についてです。

 皆さんが協力してくれているおかげで、校内での感染拡大はこれまで発生していません。しかしながら、夏休み中には学校を離れた場所で飲食に伴う感染事例が本校関係者の間であったことから、もうしばらく分散昼食を継続します。9月21日(火)以降、このことについて複数の生徒・保護者から意見をいただきました。一部には、「昼食くらい自由にとらせて!!」との声もあります。本校の設置者である埼玉県教育委員会から、「食事中の会話禁止」の徹底について通知が出されていることから、これまでの指導を継続します。ただし、10月4日(月)以降は授業時間を50分確保し、学校に留まる時間を必要以上に長くしないようにするため、昼休みは50分間、6限終了時刻を15時25分とします。

 三点目、学校行事についてです。

 来週予定されている体育祭は、2年ぶりに全校で実施します。応援合戦や一部の種目の実施を見合わせたり、生徒・教職員のみで開催したりするなど、「Withコロナ」を強く意識した行事となります。成功裏に終えることができるよう、皆さんの協力をお願いします。また、一か月後に延期された文化祭に向けて、少しずつ準備が進んでいると思います。クラスや部活単位での企画が中心になりますが、準備段階で感染拡大が起こってしまった場合には、行事そのものを中止せざるを得ません。くり返しになりますが、放課後の教室や部活動での過ごし方についても、感染拡大防止を最優先してください。2年次生の修学旅行については、来週月曜日にあらためて私からお話しします。

 最後に部活動についてです。10月1日(金)から15日(金)までの間は、活動日数は週4日以内、平日のみ2時間以内の活動とします。但し土日の活動は、登下校による生徒の接触機会削減の観点から禁止とします。各種大会やコンクールに出場する場合は、大会14日前から「埼玉県の部活動の在り方に関する方針」に基づく活動ができるものとします。

 おわりに、コロナ禍において様々な考え方や意見がある中で、我々教職員は、生徒の皆さんがより充実した学校生活を送ることができるよう、努力を続けています。生徒の皆さんが頑張っていることを励みにして私たちも頑張っています。一人でも多くの人たちがワクチン接種を終えることができるよう、埼玉県では12歳以上の人たちを対象とした集団接種を10月1日から開始します。ワクチン接種をしたからといって100%感染しなくなるというわけではないようですが(ブレイクスルー感染なども穂報告されています)、引き続き感染防止対策へのご協力をお願いします。

 今お話ししたことは通知にして明日お配りします。併せて、Google classroom での配信、本校HPへの掲載しますので、明日以降、各自で確認してください。

 長くなりました。来週から学校は新たなステージに入ります。だからといってコロナウイルスがゼロになるわけではありません。緊張感を持って、一日一日を大切に過ごしてください。

 特に3年次生、現在進路に係る重大な局面を迎えている人が多いと思います。気を引き締めて前に進んでいきましょう!!

緊急事態宣言期間再延長に伴う本校の対応について

緊急事態宣言期間再延長に伴う本校の対応について(SHRでの講話)

 

 すでにご承知の通り、緊急事態宣言の期間が9月30日まで再延長されました。本校では、9月1日の始業式から分散・時差登校をこれまで実施してきました。この間、県全体の陽性者数が減少傾向に転じています。生徒の皆さん、ご家族の皆様のご努力の賜物と受け止めています。ありがとうございます。

 しかしながら、政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身会長は、昨日の衆議院厚生労働委員会で、新型コロナの感染について「一生懸命ワクチンを接種してもコロナをゼロにすることはできない。ウイルスとの闘いはまだまだ続く」と指摘しました。その期間については、「正確には神のみぞ知ることだが2~3年はかかると思う」と述べています。

 私自身、「今は終息を期待するよりもコロナの流行と共存していくことが先決」と感じます。新型コロナは新しい感染症なので、ほとんどの人が免疫を持っていません。まずはワクチン接種を拡大させ、多くの国民を一定の免疫レベルにまで到達させる必要があります。今は一人でも多くの人がワクチン接種を終えることが先決です。接種をためらっている人もこの中にいると思います。自身のため、家族のため、仲間のためにどうすることが最良なのか、あらためて考えてみてください。

 さて、来週火曜日以降の日程について担任の先生から通知が配られたと思います。21日以降、緊急事態宣言期間が終わるまで、引き続き時差登校を継続します。分散登校については今週までとします。本校は選択科目の授業が多かったり、1年次生は少人数学級編成を行っているため、他校と比べて一講座あたりの人数に余裕があります。また、教室の換気や手指消毒をこれまで以上に徹底したり、昼食時の黙食を全員で行うことなど、校内での感染拡大を防ぐ取組をさらにレベルアップさせていきたいと考えます。安心・安全な学校生活を担保するためには、一人ひとりが「新しい生活様式」を確実に身に付け、行動に移すことが不可欠です。

 始業式でもお話ししましたが、文化祭や体育祭、2年次生の修学旅行などの学校行事を成功に導くためにも、生徒の皆さんの協力をあらためて要請します。本日配布した予定表は、現時点での見込みです。状況によって変更が生じる可能性があることを念頭に置いてください。

 一日も早く通常の学校生活に戻れるよう、少しずつ段階を追ってこれまでの日常を取り戻していきましょう。

創立百周年記念式典式辞

 はじめに、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、式典には外部からの御来賓にお運びいただくことが叶いませんでした。本日ここに、学校関係者各位にご臨席を仰ぎ、埼玉県立川越総合高等学校創立百周年記念式典を挙行できますことを、心から喜びたいと思います。教職員を代表して御礼を申し上げます。

 令和の時代が訪れ、AIの普及により技術革新のスピードが加速する中、コロナ禍により驚くような変化が身の回りで起こっています。大きな転換点にある今、学校教育はどうあるべきか、本校の10年後、20年後の姿はどうあるべきか。そのヒントは、本校の歴史を振り返ることから得られるのではないかと考えました。そこで、記念誌から設立当時の様子やその後の変遷について、御列席の皆様と一緒に振り返ってみたいと思います。

 本校は大正9年4月に、「県立蚕業学校」として創立され、「県立農蚕学校」、「県立川越農蚕学校」と校名を変えながら、当時の輸出産業の花形だった生糸を生産する技術の振興・発展、人材育成のため重要な役割を担ってきました。戦後の学制改革により、昭和23年に「県立川越農業高等学校」として再編され、広く農業教育を推進し、農業とその関連産業の育成に貢献しました。そして、平成8年に時代の進展に対応した総合学科を設置し、校名を現在の「川越総合高等学校」に改め、「専門教育に重きを置く総合学科」として新たな道を歩みだしました。総合学科になって今年で26年目、卒業生は1万9千人を超え、校訓に掲げる「真理と正義を愛し、勤労と責任を重んじる」教育を実践し、社会に有為な人材を各界に多数送り出してきました。部活動においても、全国高校総体出場27回を誇る弓道部を筆頭に、川越農業高校時代には柔道部、剣道部、ソフトテニス部が全国高校総体に出場しています。昭和59年には、弓道部女子が全国選抜大会で団体優勝するなど、華々しい実績を数多く残しています。

 さて、足掛け6年にわたり取り組んできた「創立百周年記念事業」では、特に同窓生の皆様方から温かいご支援をいただいております。本日の式典をはじめとして、養蚕資料室の開設、平成28年にはアメリカへ、令和元年にはオーストラリアへ生徒派遣を行った国際交流事業の他、生徒の向学意欲を高める取組へのご支援を複数いただいております。モニュメントの設置や国旗掲揚台の移設、図書館蔵書検索システムの導入、グラウンド照明設備の改修等々、百周年の区切りを意義あるものにすべく、物心両面からご支援をいただくことができました。これらは貴重な学校の財産として、有効に活用させていただきます。

 生徒の皆さんには本校の伝統をしっかり受け継ぐとともに、この学校が時代の変化に合わせてしなやかに変化してきたように、これからの変化の激しい困難な時代を、川総で学び培った力をいかんなく発揮することにより、生涯にわたって学び続け、しなやかに強く生きてほしいと願います。また、優しさや思いやりを忘れず、周りの人と良好なコミュニケーションをとり、豊かで幸せな人生を送るとともに、地域コミュニティーや社会においても川総で培った人間力を発揮し、豊かで幸せな社会づくりに貢献することを期待します。

 最後になりましたが、歴代校長先生をはじめとする、旧職員の皆様方のこれまでの多大なご功績に対しまして敬意を表しますとともに、地域の皆様、埼玉県、川越市、同窓会、育英会、PTA、後援会等、関係各位のご芳情に感謝申し上げます。併せて、ご来賓の皆様におかれましては、今後とも本校に対しまして、一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 むすびに、これまで本校にお寄せいただいたご支援にお応えすべく、百周年を契機として、今後も教職員一同、川越総合高校のますますの発展に力を尽くすことをお誓い申し上げ、式辞とします。

 

   令和3年9月2日

                                  埼玉県立川越総合高等学校

                                   第27代校長 服部 修